『ゼクシィ縁結び』などを筆頭とする大手婚活アプリで、2023年最近詐欺被害が続発しています。
特に多いのは、国際ロマンス詐欺といって「外国人による結婚詐欺」のようなものです。
当記事では大手婚活アプリに潜む「要注意人物」の特徴をご紹介していきます。
ここで解説するような要注意人物には、マッチングしないようにお気を付けください。
また、万が一金品を騙し取られてしまった場合には、最寄りの警察への通報と共に当事務所のような、国際ロマンス詐欺事案に強い弁護士事務所へご相談ください。
弁護士は被害者の方の正式な代理人としてリベンジポルノなどの2次被害の防止や、金銭被害の回復など、文字通り二人三脚で国際ロマンス詐欺師と共闘可能です。
- ゼクシィ縁結びの要注意人物について知りたい
- ゼクシィ縁結びで知り合った人から投資の話があった
- マッチングアプリの外国人に好意を持っている
- 国際ロマンス詐欺について詳しく知りたい
当サイトでは、気軽に弁護士と相談してもらうため、LINEにてお話を伺っています。気になる方は、下記のリンクからラインQRを表示させ、登録してください。
【結論】ゼクシィ縁結びには詐欺師もいる
最初にお伝えしたいことは、ゼクシィ縁結びという婚活アプリに国際ロマンス詐欺を行う詐欺師が一定数いるということです。
実際に当事務所にも「ゼクシィ縁結び経由で詐欺に遭った」という事例が報告されています。
※ゼクシィ縁結びが詐欺的なサービスというわけではありません。ゼクシィ縁結びの運営元は株式会社リクルートで、大手企業による運営であることから信頼も絶大で人気のサービスとなっています。
国際ロマンス詐欺とはその名の通り、外国人と日本人の間に恋愛関係を作り、お金をだまし取ることです。

例えば、こんな話があります。
日本人男性が、ある女性と知り合いました。
そしてその女性があなたのことを気に入ってくれたとしましょう。しかし彼女は日本語がほとんど話せません。そんな彼女からお金を無心をされたとしましょう。
どう思いますか? もちろん最初は断ろうとすると思います。でも相手の女性はとても美人です。しかも英語しか喋れません。さらにとても生活に苦労しているといいます。お金を払ってしまうこともあるでしょう。
これこそが国際ロマンス詐欺師の狙いです。国際ロマンス詐欺ではこういった手口で外国人の女性を使い、日本人男性を騙してお金を奪い取っていきます。
なぜこのような手口を使うかというと、単純に言えば女性たちの方が稼ぎやすいからです。
ゼクシィ縁結びなどで発生中の詐欺被害、その事例とは
最近、ゼクシィ縁結びなどをはじめとする大手の婚活・恋活アプリやコミュニティで国際ロマンス詐欺被害が多発しています。
これは、結婚や将来のことを真剣に考える方々が多く登録する傾向にあるサイトを狙った方が結果的に国際ロマンス詐欺に成功する、という悪い意味での成功体験を積んだ国際ロマンス詐欺師が日本のマッチングアプリ市場を分析し、より詐欺の成功率が高いサイトへ「漁場」を変えていることが理由と考えられます。

今回は特に大手マッチングアプリのコミュニティで頻発している詐欺事案について、ケーススタディを2つご紹介します。
パターン1:イケメン韓国人男性に生活費を無心されて・・・
国際ロマンス詐欺の被害に遭ったAさん(40代女性・会社経営)。
婚活を行うべく、ゼクシィ縁結びをはじめとする様々な婚活アプリをインストールし、日々外国人とのマッチングを模索していました。
30代イケメン韓国人の存在
そんな時に出会ったのが韓国在住と名乗る30代の男性・K。
彼は流暢な英語を話し、またマッチングのためのプロフィール写真も容姿端麗な韓流アイドルのような顔立ちだったことから、Aさんとしては是非彼と将来を約束したい!と思いメッセージに勤しむ日々を送りました。
韓国人男性のお姫様扱いに舞い上がり・・・
韓国人男性の特徴とも言われる紳士的な扱いやお姫様扱いにすっかり舞い上がってしまったAさん。
彼は通話で何度もプロポーズを繰り返す一方、Aさんには「病気の家族がいる。私の婚約者であるあなたに、私の家族を救っていただきたい。」などと自身の窮状を訴え、ついにAさんは日本円にして25万円を振り込むこととなりました。
国内金融機関の「謎の外国人名義の口座」へ送金
なお、このとき送金に使われたのは「日本にいるKの友達だ」という外国人名義の個人口座でした。
それから何度となく彼からの無心が続き、払い込んでしまった総額が150万円を超えたところで知人から、「国際ロマンス詐欺ではないか」と言われ、ようやく被害に気づいたというわけです。
パターン2:情熱的なイタリア人から国際ロマンス詐欺被害に遭った事例
パターン1と同様に、ゼクシィ縁結びなどを通じて国際的な恋愛も含めて婚活を行っていたBさん。
「どうせ恋愛するなら将来を考えたい。将来を考えるなら、日本在住でイケメンな外国人の方が良いだろう」とゼクシィ縁結びなどの婚活アプリを使っていたところ、イタリア在住の自称・35歳の男と出会います。
グレーゾーンも何のその、愛は障害が多いと燃える?
ところでBさんの趣味は登山で、彼も同様に登山が好きだということでお互いに意気投合しました。日々情熱的な愛の言葉をささやかれ、Bさんも悪い気はしません。
お互いに片言の英語ではあったものの、そこがまた恋愛のスパイスとなってBさんは深みにはまっていきます。
その他、相手の男性は今現在は日本に在住しておらず、イタリアからゼクシィ縁結びなどの婚活アプリを使っているという、若干グレーゾーンな話も聞きました。
しかしそんな怪しげな情報も、イケメンイタリア人の前には何の役にも立ちません。Bさんは自己責任と自分に言い聞かせ、やりとりを続けます。
挙句の果てに、マッチングアプリは利用料金がかかるため、運営事務局には悪いと思いつつも、こっそりLINEで直接のやり取りを行うに至ります。
彼との甘い時間を楽しんだBさん。
彼の来日と国際結婚が現実味を帯びた瞬間
将来のことを考え始めた矢先、彼は「一緒にいつか日本の霊峰・富士山に登りたい」と言い出しました。
彼が日本に移住してくれる話が現実味を帯びてきた!と、喜ぶBさん。ぜひ一緒に登ろうねという話になりました。
そんなある日、彼から「ハニー、あなたに結婚指輪を送りたい。あなたのためだけに、イタリアの最高級の職人にオーダーメイドで指輪を作らせた。送付したいから住所を教えて欲しい」とのメッセージが届きます。
完全に将来を確信したBさんは指輪の送付先住所を教えるとともに、彼からの「高額な宝飾品だから、追加の関税がかかるかもしれない。その時は費用を立て替えてほしい。僕が日本に行ったらすぐに払うから、心配いらないよ」という申出についても、何も疑うことなく了承しました。

典型的な詐欺にも気づかず30万円の送金
その後、(ある意味で)予定調和的に税関職員を名乗る人物から「あなた宛に発送された指輪が税関で止まっている。あなたのもとに届けるには、追加の送料と保証料として30万円が必要」とのメールがBさんへ入ります。
Bさんは何の疑いを抱くこともなく、仮想通貨で税関への費用として30万円少々を送金しました。
その後いつまでたっても指輪が届くことはなく、彼に連絡をしても「のらりくらり」とかわされるばかり。
不審に思ったBさんが税関は本当なのか?と連絡を入れたところで彼と音信不通になりました。ここで初めてBさんは、国際ロマンス詐欺の存在に気づいたというわけです。
ゼクシィ縁結びで注意すべき要注意人物の特徴8選
婚活アプリのゼクシィ縁結びで、注意すべき要注意人物の特徴をご紹介します。
具体的には以下の通りです。
1.プロフィール画像が自撮り写真だが綺麗すぎる
自撮り写真をアップするのは当たり前のことなのですが、問題は背景の写真です。
背景が明らかに自分の部屋ではない場合は注意が必要です。
その方が容姿端麗すぎる場合は他の画像を無断で使っている可能性もあります。

2.住んでいる地域がおかしい
プロフィール写真に写っている場所に住んでいるように見えても「実は嘘だった・・・」という可能性があります。
たとえば、プロフィール設定が千葉県船橋市在住なのに、実際にやり取りしてみるとなぜか沖縄に住んでいると主張するケースもあります。
これは国際ロマンス詐欺師が海外の犯行グループに所属していることから日本の土地勘がなく、距離感をつかめていないことが原因だと考えられます。
ひどい事案になると沖縄から青森まで毎日通勤していると主張するケースすらあります。物理的に考えてこのような通勤ルートは厳しいものがあり、この段階で国際ロマンス詐欺師であることに気づけるケースもあります。
3.年齢が不自然すぎる場合
プロフィール写真は20代前半なのに、メッセージ交換したら明らかに30代というケースもあります。これは怪しいといえるでしょう。
こちらもメッセージの交換を犯行グループのアルバイトがシフト制などで交代して行なっていることが原因であり、コロコロと設定が変わる特徴もあります。
年齢についてはある日突然変わることがまずありえないため、日本人同士のマッチングアプリ利用時と同様に怪しいと考えて然るべきです。

4.顔出ししていない
顔を出さずにマッチングアプリを使うことは、基本的にマッチングアプリの特性上考えられないことと言ってよいでしょう。
特にゼクシィ縁結びのような恋愛やマッチング・気軽に遊べる相手探しの特性のあるサイトでは、顔出ししていないことは「何か相手に裏があるのでは」という警戒感を与えてしまうことがあります。
故に、本当にマッチングを望んでいる人物であればあるほどやらない傾向にある行動です。
5.外国語ばかり使っている
外国語ばかりのメッセージを送ってくる人も要注意です。
そもそも日本国内のマッチングアプリは、外国語でのやり取りを推奨していないケースがほとんどです。
さらに『LINE(ライン)』などの連絡先を交換し、マッチングアプリの「外」でやり取りをしようと持ちかけてくるケースはほぼ99.99%、国際ロマンス詐欺事案だと言ってよいでしょう。

6.自己評価が高い
あまりにも自己評価が高く、稼いでいることを「おおっぴら」にしていたり「自分のように特殊な生活をしたいなら私に従うべきだ」などと相手を洗脳するような発言をするケースでも、十分に注意したほうがよろしいでしょう。
洗脳や詐欺を働く人物は自己評価を高くアピールすることにより、相手に対して一種の『ハロー効果』のようなものを植え付ける傾向にあります。
ハロー効果とは、後光が差しているかのように輝かしい功績や考え方などを相手に植え付けることによって、対象の評価を上げる心理テクニックのことをいいます。
国際ロマンス詐欺師はその経験則から、恋愛心理学や脳機能学のような部分の知見も持ち合わせており、特にハロー効果を利用して相手を洗脳するような動きも見られます。
7.すぐに金を無心する
金を無心してきた段階で、国際ロマンス詐欺師だと断じてしまって差し支えありません。
それほどまでに近年国際ロマンス詐欺師がマッチングアプリで暗躍しており、被害額も右肩上がりに増え続けています。
よほど強固な関係性(実際に会ったことがある・親戚関係である、など)がない限り金を送金するのは考えものです。
また既に送金してしまった場合でも、弁護士にご依頼いただくことにより返金交渉や返金要求が可能なケースもあります。

実際に当事務所へご相談いただいたことにより国際ロマンス詐欺の問題が解決できたという事例もあります。
8.家族構成がおかしい
家族の人数が多かったり、特殊な家庭環境で育ったなどということがあります。
これは国際ロマンス詐欺師が相手の判断力を奪うためにつく嘘の典型例です。
ゼクシィ縁結びで国際ロマンス詐欺師に騙された時の対処法
マッチングアプリ『ゼクシィ縁結び』には国際ロマンス詐欺を行う詐欺師が潜んでいるので注意してください。
もし国際ロマンス詐欺に遭ってしまった場合には以下の対処法が有効です。
- 警察に通報
- 弁護士に相談
- 裁判所に仮処分申請
- 訴訟を起こす
- ゼクシィ縁結び運営に通報
上記が有効打となります。
警察への相談は基本的に無料ですが、犯人の取り締まりが主な目的であることから、必ずしも被害を取り返せるわけではありません。
そのため、国際ロマンス詐欺に遭った時には必ず弁護士に相談するようにしましょう。
また裁判所に仮処分申請を行ったり訴訟を起こすことは、その手続きが難しく経験がない方には難しいでしょう。
しかも国際ロマンス詐欺の場合は犯人の素性が不明であることから、そもそも相手の特定が出来ないケースもあります。しかし国際ロマンス詐欺に強い弁護士の場合は、相手が誰なのかを特定するために行動できます。
国際ロマンス詐欺は詐欺罪に該当する犯罪行為であり、刑事事件として立件されれば逮捕起訴されることもあります。
国際ロマンス詐欺の被害にあった方は、ぜひ一度弁護士へご相談ください。

まとめ
このように婚活アプリ『ゼクシィ縁結び』にも、国際ロマンス詐欺師も多く見られます。
なぜなら本気で恋愛や結婚を望んでいる方は確証バイアスが働く傾向にあり、国際ロマンス詐欺師としても「騙しやすい」という特徴があります。
恋愛における確証バイアスとは簡単にご説明すると「〇〇が△△と言うということは絶対に間違いがないはず」と思ってしまう心理のことです。
恋愛では往々にして自分の都合の悪いことは見ないようにしたり、都合の良いところだけを見て自己中心的な判断をしがちです。

そしてそれは恋愛経験が豊富であるほど顕著なものです。
つまり国際ロマンス詐欺に遭われる事は、決して恥ずかしい事ではありません。それほど本気で恋愛や婚活をされてきたことが「仇」となってしまっただけのことです。
金銭的な被害に遭われた場合は、いち早く最寄りの警察への通報を行いましょう。
同時に国際ロマンス詐欺被害に強い、当事務所のような弁護士事務所へご相談ください。
なお行政書士、便利屋・何でも屋といった一般的な業者・弁護士ではないものが国際ロマンス詐欺の対応や相談を受け付けているというケースもあります。
しかしこれは弁護士が国で認められた代理人となる権限を有する一方、代理権限を持たず、またトラブル対処のノウハウも薄いことから結果的にハッピーエンドにならない可能性の方が強いと言わざるを得ません。
より確実に代理人として、法的な立場から活動ができる弁護士へご相談頂くのが宜しいでしょう。