SNSで出会ったアジア系の美女から、国際ゴールドプラットフォームと名乗るWSL(WSL FX)というサイトへ誘導され金銭的な被害を被る方が爆発的に増加しています。
当事務所にも、WSLに関するご相談をいただく事例が増えてきました。
結論からあげてしまえば、この偽サイトは国際ロマンス詐欺のスキームとして悪用されているサイトとして各方面から認識されています。
ここではWSL、またはWSL FXでの投資が危険であるという注意喚起の側面から情報をご紹介し、あわせて投資してしまった場合の返金が困難なのか?という疑問に対する答えも掲載します。
当サイトでは、気軽に弁護士と相談してもらうため、LINEにてお話を伺っています。気になる方は、下記のリンクからラインQRを表示させ、登録してください。
WSLでの投資は危険?

サイトURL:https://www.wslfx.cc/(閉鎖)
ある日突然SNSで出会い、そして恋人関係のような深い仲となり、LINEを交換したという男性からご相談をいただくのが「WSLという投資詐欺にあっている可能性がある」というものです。
事例では明確に投資詐欺にあっている可能性があると被害に遭われている方が認識されています。しかし中には詐欺の被害にあっているという認識もないままに、アジア系の美女から紹介されたWSLに入金し投資をしてしまっている方がいらっしゃいます。
結論から言えば、WSLでの投資は避けた方が良いでしょう。
国際ロマンス詐欺の被害事例が極めて増加している案件だからです。

ではここで、WSLでの投資が危険であると判断できる理由に関して以下に列挙します。
WSLへの投資により、自己資金を失うリスクがある
WSLは当然のことながら、日本の金融庁には登録されていないFX関係の業者です。
つまり日本の金融庁による「庇護」がないことから、被害が出た場合は完全に自己責任となってしまいます。
またWSLに海外のアジア系美女から勧誘されて登録したという方の中で、いわゆる大きな利益が上がった事例は、当事務所で把握している範囲では、0件です。
WSLをFX会社の評価サイトで検索すると「評価が低すぎます、利用しないでください」と表示されています。
WSLへの登録により、個人情報漏洩リスクがある
WSLへ登録することにより、個人情報や銀行口座の情報など「社会通念上公開にそぐわない情報」が、素性も知れぬ海外の犯罪組織などへ漏洩する可能性があります。
またそもそも、WSLを勧誘してきたアジア系美女と深い仲になってしまっているケースが多いことから、主に男性の被害者の方で顔写真や「体の一部の画像」を送ってしまっているケースもあり、個人情報とセットで極めて重要な情報が海外へ流出してしまうという可能性もあるわけです。
新たな詐欺に巻き込まれるリスクがある
WSLで登録・投資をした=「カモ」として認識されているケースもあります。残念ながら可能性としては極めて高いでしょう。
一般的に国際ロマンス詐欺を筆頭格とする海外の詐欺師集団は、一度詐欺に成功したターゲットからは可能な限り、金品を巻き上げようとする傾向にあります。
よって、新たな詐欺に巻き込まれるリスクがあると言えるでしょう。
「本件WSLに関係しているかどうか」については個人情報の関係でお伝えできないものの、同様の国際ロマンス詐欺被害にあったことがきっかけとなり、最終的に1億円以上の資産を詐欺師側に巻き上げられてしまったケースも存在します。
WSLに投資してしまったら返金は難しい?
WSLに投資してしまった場合、返金は難しいのでしょうか?
結論から言えば、投資はあくまでも自己責任の世界というのが鉄則です。
よって一般的に考えれば返金は難しいということになります。
また、もう一つの側面から考えることもできます。
「国際ロマンス詐欺被害にあっているから、返金ができるのではないか?」という考え方です。
しかし、こちらも答えとしては難しいものがあります。国際ロマンス詐欺は詐欺師側の所在地が極めてわかりづらく、犯人の特定がそもそも不可能というケースが一般的です。
(賢明な読者の方は既にご賢察の通り、最初からアジア系の美女は存在せず、台本に沿って「なりすまし」のような形でメッセージを送ってきているのが一般的です。)
なお余談ですが、実際に摘発まで至った事例では、アジア系美女を名乗っているにも関わらず中身はアフリカ系のドレッドヘアの男性だった、というケースすらあるほどです。
また犯人グループが海外にいる場合は、犯人引き渡し条約など様々な兼ね合いで日本の警察が動きづらい部分でもあるからです。
ただし、希望の光はあります。いくつか対処できる可能性のある方法を列挙します。
WSLの運営・誘ってきた人に返金を要求
実効性のある方法かどうかは別として、一旦、交流があるWSLの運営や勧誘してきたアジア系美女などに返金を要求してみるのも一つの方法です。
「国際ロマンス詐欺の可能性が考えられるため、返金をお願いしたい」などと要求する方法もあります。ただし、これは「詐欺師に金を返せと言っている」だけのことです。
返金に応じる可能性は極めて低いと言えるでしょう。
WSLを勧誘してきトレーダーにはこれ以上送金しない
これ以上送金しないのは鉄則中の鉄則です。
アジア系美女は「投資に失敗してしまったので、何か埋め合わせとなる新しい投資先を用意する」などと言って、次なる詐欺の舞台装置を送り込んでくる可能性があります。これに応じてしまうと詐欺師側の思うツボです。
性善説ではなく性悪説に立ち、毅然とした態度で対応するようにしたいところです。
弁護士に相談する
実効性の高い方法として、弁護士に相談するというものがあります。
弁護士にご相談いただくことにより、いち早く国際ロマンス詐欺犯罪集団へアプローチし、法的な方法で資金の回収や被害回復に向けてアクションを起こすことが可能となります。
また、ご依頼される際には弁護士の中でも、国際ロマンス詐欺事案に携わる経験を持つ弁護士がよろしいでしょう。
例えば当事務所では、国際ロマンス詐欺事案を多数扱っています。WSLやその他MT4を使った投資詐欺など、様々な国際ロマンス詐欺にご対応可能です。

まとめ
WSLは日本国内で情報が極めて少なく、また検索すると詐欺被害などのキーワードがポップアップする特徴があります。
特にSNSなどで知り合った美女から勧誘されてWSLへ投資してしまい、金銭的な被害を被ったという事例が全国的に多発しています。
WSLのみならず、同様の流れで金銭的な被害に遭われている方はいち早く弁護士へご相談下さい。無論WSLに関するご相談も受付中です。