語学学習をアシストするウェブサービスやメッセージアプリは2023年現在数多くありますが、『Tandem(タンデム)』もその一つです。
Tandem(タンデム)は、ペアになって外国語を教え合う語学学習アプリであり、登録が無料という敷居の低さも相まって、大変人気があります。
一方で、そのアプリの性質のために、詐欺、特に投資詐欺が多発しているとの報告も聞こえてきています。
もし急に「投資をやってみないか?」などと言われた場合、詐欺の危険性があるかもしれません。
そこで今回は、Tandem(タンデム)で多発している投資詐欺の被害の事例を紹介するとともに、Tandem(タンデム)で投資詐欺被害にあった時のおすすめの対処方法について解説します。
- Tandem(タンデム)で知り合った人に投資の誘いを受けた
- マッチングアプリやSNSで知り合った人から投資を誘われている
- 人間関係を装った国際的な詐欺について詳しく知りたい
当サイトでは、気軽に相談してもらうため、LINEにてお話を伺っています。気になる方は、下記のリンクからラインQRを表示させ、登録してください。
【悲惨】Tandem(タンデム)での投資詐欺が大量発生!事例まとめ
ここでは、Tandem(タンデム)で実際に発生した投資詐欺の事例を紹介します。
なお、個人が特定できないように、多少の再構成を加えています。
事例1:君ならできると投資に誘われ…アメリカ人男性に100万送金
28歳男性。都内で飲食業に勤務。
より高収入の仕事への転職を視野に英語の習得を目指し、Tandem(タンデム)に登録。
優しそうなアメリカ人男性とペアになり語学学習を続けていたら、ある日、米国新興IT企業への投資の誘いが。君のような野心家なら必ず上手くできる、と言われ、仕事で貯めた100万円を送金。
しかし、その後連絡が途絶えました。
事例2:ビジネスで儲けようと誘惑…フランス人女性に5万ずつ送ったら
36歳日本人男性。名古屋で輸入雑貨販売を営む。
海外、特にヨーロッパ圏との取引の幅を広げるために、Tandem(タンデム)に登録。
美人のフランス人女性とペアを組み、フランス語の習得を目指す日々。ある日、ヨーロッパで最近注目されている再生可能エネルギーに関する、優良な企業への投資の積立が、自分たちの周りで流行っている、あなたもやってみないか、という話が。
月5万円送金を続け、最初は多少の儲けがあったものの、最近ではそれもなく、気づけばトータルで120万円送金していました。
事例3:新規投資を一緒にと誘われ…中国人男性に1万ずつ送った結果
23歳女性。横浜のデパートにつとめる社会人一年生。
学生の頃から興味のあった中国語を本格的にマスターしようと、Tandem(タンデム)に登録。
40代ぐらいの落ち着いた感じの中国人男性と連絡先を交換し、中国語の勉強をはじめました。ある日彼から、今度の冬季オリンピックでの感染対策に取り組む新興企業への投資に誘われました。半信半疑でしたが、彼を信用して、月に1万ずつ送金を2年ほど続けました。
最近、彼とは音信不通になり、詐欺にあったのだと初めて気づきました。

Tandem(タンデム)で投資詐欺被害に遭ったときの返金方法まとめ
ここでは、Tandem(タンデム)で投資詐欺被害に遭ったときの返金方法とその期待できる度合いをまとめてみました。
【期待薄】運営に連絡する
Tandem(タンデム)の運営に連絡しましょう。
最近では、このような詐欺被害に注意を払う運営も増えてきました。
登録時に審査をおこなうところもあります。詐欺師の身元の特定などに協力してくれるかもしれません。
しかし、登録者の情報は個人情報でもあり、また詐欺師が海外在住であることなどから、運営が被害を申し出た『いち個人』にできることは少ないと予想されます。
【期待薄】銀行に相談する
Tandem(タンデム)での詐欺被害で送金に関わった銀行に連絡して相談してみましょう。
銀行側でも、金融犯罪には目を光らせているため、犯罪に使われたことが明らかな口座の場合、凍結処理がかかる可能性もあります。
しかしやはり、いち個人が口座の凍結を申し出たとしても、中立的な立場をとる銀行が動いてくれる可能性は低く見積もるべきですし、返金にまで至るのは難しいと思われます。
【微妙】警察に通報する
詐欺は立派な事件です。警察に通報しましょう。
警察に動いてもらうためには、証拠が必要ですから、詐欺師とのやり取りなどはスクショなどで記録しておきましょう。
とはいうものの、警察は民事不介入の原則があり、さらに国をまたぐ事案である可能性が高いため、起訴まで持っていける確証がないかぎり、積極的には動いてくれません。
通報は重要ですが、いち個人が警察に通報するだけでは、返金に至ることは難しいと考えてください。
【有効】弁護士に依頼する
弁護士に依頼する、これが返金へと繋がるもっとも有効な方法です。
まず、弁護士は依頼者の代理人として動けます。詐欺被害に遭って、心理的・経済的にダメージを受けている被害者には、この一点だけでもかなり助けられます。
加えて、この手の詐欺被害に対応している弁護士であれば、これまでの経験で得た情報や警察や銀行との連携のパイプも駆使して、詐欺被害の回復の可能性をあげてくれます。
運営も警察も銀行も、いち個人で相談する場合と比べて、より解決に繋がる形に対応が変わってきます。

Tandem(タンデム)で投資詐欺に遭ったときは?
上でも述べたように、Tandem(タンデム)で投資詐欺被害に遭ったときには、まず弁護士に依頼しましょう。
このとき、弁護士であればどんなタイプでも良い、というわけではありません。
交通事故や離婚調停に強い弁護士ではなく、投資詐欺に、特にマッチングアプリ(出会い系)や語学学習アプリなどを舞台にした投資詐欺に対応している弁護士に相談することをおすすめします。
彼らならば、過去の詐欺案件への解決の実績・経験に裏打ちされた、適切な相談・対応をすると思われます。
http://yoko.lawyer/media/bengoshi-sonota/
まとめ
今回は、語学学習アプリTandem(タンデム)で多発しているという投資詐欺被害の事例を紹介しました。
また、そのような詐欺被害に遭い、返金を目指すときに、より効果的な相談相手についての紹介もしました。
不安を覚えている方、実際に被害に遭われた方は、語学学習アプリなどネット上での投資詐欺(あるいはこれに似た、信頼を逆手に取るような国際的な詐欺)に対応している弁護士に相談しましょう。
横山法律事務所では、そのような弁護士がお待ちしています。