国際ロマンス詐欺師に騙されたという話をよく聞きますが、なぜ騙されてしまうのでしょうか。詐欺師に騙されないためには、詐欺師の手口を知っておく必要があります。
本記事では、国際ロマンス詐欺師が医師を名乗ることが多い理由の解説から、実際に騙された事例をご紹介します。
よくある詐欺の手口まで詳しくみていくので、実際に不安がある、だまされてないか心配、という人はぜひ参考にして正体を見極めてみてください。
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国際ロマンス詐欺師で医師を名乗る人が多い?実際の事例について

国際ロマンス詐欺師には、医師を名乗る人が多くいます。医師は技術職であり、免許の有無はあるもののどの国でも通用する専門職です。
「国境なき医師団」などのように、世界で活躍する医師も多くいます。ここでは、そんな医師を名乗る国際ロマンス詐欺師について、実際の事例をご紹介します。
事例①韓国で整形外科医をしている人物から連絡がきた
1つ目は、韓国で整形外科医をしている人物から連絡がきた、という事例です。ある日突然、SNSを通じて女性のもとへ連絡が来ました。
韓国で整形外科医をしているという男性からです。少しずつ交流を深めて、知り合って数か月で結婚の話まで出てきました。
結婚を約束して信頼関係が増したころに、急に身辺の様子が変わったからといってお金を要求されます。
偽造パスポートや契約書などを送ってきて、ビジネスを始めたいから、交通事故に遭ったから、病気をしたからなどさまざまな理由をつけてきます。
借りたお金は必ず返すといっておきながら、その先もどんどん要求されるため、お金の貸し借りはやめておきましょう。金銭を要求されたらほぼ国際ロマンス詐欺なので、十分に注意してください。
事例②米軍の整形外科医を名乗る女性に接触された
2つ目は、米軍の整形外科医を名乗る女性に接触された、という事例です。Facebookの公開記事に見知らぬアカウントから「いいね」がついて数日後に、DMが届きました。
メッセージは英語で、プロフィール写真は白人女性のもの。メッセージによると大阪十進の整形外科位であり、「シリア内戦の国連PKOに参加している」とのことです。
大変ですね、とついつい同情してしまいそうなメッセージです。メッセージを返すと、その後もたびたび短く挨拶をするようなメールが送られてきました。
同じようにメッセージを返すと、仕事が終わって帰国するから日本で一緒に暮らしたい、というメッセージが来てさすがに驚いたといいます。
何度もしつこく住所などの個人情報を訪ねてきて、断ってもしつこく訪ねてきましたが、やがて詐欺だという警告が運営側に届いてアカウントが削除されました。
事例③アメリカ育ちの医師を名乗って個人情報を抜き取る
3つ目は、アメリカ育ちの医師を名乗って個人情報を抜き取る、という事例です。Instagramでフォローされた後、DMでメッセージが来ます。
医師という同じ職業であるため、ついつい気を許してしまいました。何度かInstagramでメッセージのやり取りがあった後、ラインを交換し合うようになり、そのうちに愛のメッセージを相手がささやくようになってきます。
豪華な家や高級車の写真が送られてきたり、退職金がたくさん出るといわれたりしました。そのうちにそろそろ日本に帰るから同棲をしようといわれます。
始めは断っていたものの、結局同棲をすることになりました。退職金を送るからといわれ、忙しさで疲れているのも会ってついつい言われるままに個人情報を送ってしまいます。
しかし、翌日冷静になって検索してみると、国際ロマンス詐欺だということに気づかされました。
医師や整形外科医を名乗る人物がよく使う詐欺の手口

医師や整形外科医を名乗る人物が、よく使う詐欺の手口があります。詐欺の手口を理解しておくことで、詐欺に引っ掛かる確率を減らすことができるでしょう。
少なくとも、詐欺に情報やお金を抜き取られる前に、この状況は怪しい、と感じられるのではないでしょうか。ここでは、意思を名乗る詐欺師が良く使う手口をご紹介します。
- プレゼントを送るために個人情報を聞き出してくる
- 悲しいエピソードで同情心を煽り送金を促してくる
- 結婚のために日本に行きたいと言い出す
- 高価な贈り物が差し押さえられたから関税を払うよう要求してくる
- 緊急事態やトラブルを解決するためのお金を借りようとしてくる
- 日本に帰国したらクリニックの開設をしたいと言い出す
プレゼントを送るために個人情報を聞き出してくる
メッセージで少しずつ親しくなり、やがて愛の言葉を告げてくるようになって結婚までほのめかされます。そうなってくると、海外からプレゼントを贈るから、と個人情報を聞き出してくるでしょう。
プレゼントを贈るためには、住所や氏名・電話番号・パスポート番号・LINEのIDなどが必要になるからです。
しかし、いったん時間をおいて、おかしなやり取りはなかったかなどを冷静になって考えてみてください。詐欺師に個人情報が渡ると、とても危険であるため注意しましょう。
悲しいエピソードで同情心を煽り送金を促してくる
外国の紛争地帯などで医療に従事している、という人から突然DMが送られてくることがあります。何となくメールを送りあうようになり、恋愛に発展することもあるでしょう。
海外の医療活動に従事しているが、医薬品を購入する資金が不足しているため送金してほしいなどと同情を誘うようなメールが送られてきます。
しかし、お金を送金する前には必ずどの団体なのかを聞き出し、きちんと調べてからにしましょう。
結婚のために日本に行きたいと言い出す
メールで仲良くなった男性から、日本で開業したい、もしくは日本に住みたいから結婚をしようといいだされることがあります。結婚はいいことですが、詐欺の可能性があるため注意が必要です。
たとえば、結婚に必要だからと個人情報を聞かれる、渡航費用や準備のために資金を要求されるなどです。
相手の身元がはっきりしていて、家族にもあいさつに行ったなどということであれば大丈夫かもしれません。しかし、メールで話をしただけというのであればやめておくほうがいいでしょう。
高価な贈り物が差し押さえられたから関税を払うよう要求してくる
高価な贈り物を持ってきたのに、税関で差し押さえられてしまった、持ち合わせがないので罰金を支払ってほしい、などと要求されることもあります。
そもそも、税関で差し押さえられるような贈り物を持ってくるような人は、信用してはいけません。
荷物受け取りのための費用や罰金などの支払いに必要だからと、何十万円も要求してくるときは、おかしいと思ってください。どうしてもといわれるのであれば、直接税関に問い合わせましょう。
緊急事態やトラブルを解決するためのお金を借りようとしてくる
外国人の医師だという人物とメールで仲良くなって、結婚を考えるようになったころに緊急事態やトラブルがあったといって金銭を要求されるのも詐欺師のよくある手口です。
外国の場合、日本からではどの程度まで本当のことなのかがわからないため、調べるのも容易ではありません。
とはいえ、タイミング的に結婚の話が出てすぐ、合う日取りを決めようとしていた直後などにトラブルが発生したのであればおかしいと思ってください。
日本に帰国したらクリニックの開設をしたいと言い出す
同棲や結婚の話が出てきた時期に合わせて、日本に帰れるようになったという詐欺師もいます。
帰国したら日本でクリニックを開設したいといい、土地や建物を購入する費用が必要で、手付金などだけでも用意してほしいと要求されます。
クリニックの開設費用が足りないから、いくらか化してくれないかと何百万も要求されてしまうこともあるでしょう。
「結婚したら共同の財産だから」などと思って貸してしまうこともあるかもしれませんが、すぐに支払いをせずにしばらく時間をおいて冷静に考えてみてください。
相手は国際ロマンス詐欺師かも?危険性が高い人物の特徴

相手は国際ロマンス詐欺師かもしれない、と感じるのはどのような人物なのでしょうか。国際ロマンス詐欺師をする人には、共通の特徴があります。
国際ロマンス詐欺にあった人の情報から、危険性が高い人物の特徴を詳しく分析しました。もしも国際ロマンス詐欺師だと感じたら、すぐに交流を断つようにしましょう。
海外で働く医師を名乗っている
国際ロマンス詐欺師は、海外で働く医師を名乗っている場合が多いです。「韓国で整形外科医をしている」「アメリカで医師をしている」などです。
そのほかにも、紛争地帯で医師をしているという詐欺師も多くいます。医師を名乗るのは社会的地位が高く、病気やけがをした人を救うので信頼を得やすいからです。
とくに、紛争地帯で医師の仕事に従事しているといえば、同情心を得られるでしょう。そういった事情から、国際ロマンス詐欺師は医師を名乗ることが多くあります。
お金には困っていないアピールをしてくる
お金には困っていない、ということをアピールしてくるのは詐欺師の可能性が高いです。毎回会うたびに高級レストランに連れて行ってくれて、支払いも全部やってくれる。
高級車を乗り回し、景気のいいことを繰り返しいってくるなどです。服にも気を使っていて、さりげなく高級な腕時計をしていることもあるでしょう。
いずれ大きなお金を要求されたとき、「もともとお金がある人だからすぐに返してくれるだろう」という気分にさせられてしまいます。
早い段階から恋愛や結婚をほのめかせてくる
早い段階から恋愛や結婚をほのめかせて来る人にも、注意が必要です。そもそも、出会って1回目のデートで結婚を前提にお付き合いしたい、とか言ってくる人は信用できるのでしょうか。
数カ月しかたっていないのに、結婚を申し込まれた、という人もお見合いをしているかよほど気が合わなければ無理でしょう。
お金を要求されても、まだ結婚していないからなど、はぐらかしてみるといいでしょう。
送金や投資への参加を頻繁に勧めてくる
送金や投資への参加を頻繁に進めてくる人も、危険な人物です。恋愛関係になって相手を信用するようになった途端、送金や投資の参加を進めてくるのは、ほぼ詐欺といってもいいでしょう。
お金を出す前に、必ず時間をおいて冷静に考えてみてください。きちんと下調べをして、本当に問題がないのかどうか確認してから支払うようにしましょう。
そもそも、それほど儲かる投資であれば、自分でやった方がいいに決まっています。
実際に会う話や第三者を交えての関係性はスルーする
実際に会う話や、第三者を交えての関係性はスルーする人も危険です。メールでやり取りをしていた男性と、「いついつ会うようにしよう」と日取りを決め手も実現しないということがあります。
その日に限って出張が入った、交通事故に遭って動けないなどピンポイントで会う日に何かトラブルが起こるのは、詐欺師と疑われても仕方がないでしょう。
また、両親へのあいさつや友人と会う話も、なにかと理由をつけて先延ばしされるのであれば疑うようにしてください。

国際ロマンス詐欺の被害に遭ったら?やっておくべきこと

国際ロマンス詐欺の被害に遭ったらどうするべきなのか、やっておくべきことを解説します。
ただ単に騙されて泣き寝入りをする、信じたい気持ちからさらに被害が大きくなるなどということになれば、良くありません。相手が詐欺師だと気づいたら、すぐに行動に移しましょう。
それ以上の送金や個人情報の流出はしないようにする
相手が詐欺師だと気づいたら、すぐにそれ以上の送金や個人情報の流出をしないように注意しましょう。
詐欺師だと気づいた荷のタイミングがわからなくてつい、続けてしまうということのないようにしてください。
詐欺師の要求はだんだんエスカレートしてくるため、少しでも疑いがあるようならすべての手続きをストップすることが大切です。
送金や個人情報を出し渋ると、詐欺師であればしつこく食い下がってくるか、逃げるかしてしまいます。
証拠となるようなものをなるべく多く取っておく
証拠となるようなものは、なるべく多くとっておくことが大切です。たとえば、相手と交わしたメールはごみ箱に捨てずに、すべて残しておくようにしましょう。
LINEのやり取りも同様です。もしも電話で会話したのであれば、必ず通話記録を付けて録音もしておいてください。
相手とどういったやり取りをしたのかは大きな証拠となるため、何一つ捨てることないようにしましょう。
もしも貰ったものがあるなら、そちらもすべて記載するようにして、贈り物も残しておくようにしてください。
それらの証拠を押さえたうえで、警察や弁護士などしかるべきところに相談しましょう。
まとめ|国際ロマンス詐欺師は医師を名乗りがちだから気をつけて
国際ロマンス詐欺師は医師を名乗りがちだから、気を付けなければなりません。なぜ医師を名乗りがちなのか、どのような人物が危険なのかなど、事例を交えて詳しく解説してきました。
相手が海外にいる場合、日本国内と違って調べようがありません。言葉がわからなければ、なおさらです。
少しでも言動が怪しいと感じたり、金銭を要求された時には適切な判断をくだすようにしましょう。国際ロマンス詐欺師に騙されないようご注意ください。