国際ロマンス詐欺は、何も偶然に相手から連絡が来るわけではありません。
確かにSNSなどで偶然知り合った・ターゲティングした相手に詐欺を仕掛けるケースもたくさんあります。
しかし中には、日本人の犯行グループが使うような「国際ロマンスのカモリスト」が存在しているという情報もあります。では、このような国際ロマンス詐欺をはじめとする各種詐欺事案における「カモリスト」とは、どのようなところから流出するのでしょう。
ここではネット詐欺事案、とりわけ国際ロマンス詐欺用のカモリストがどのようなところから作られるのかについて、わかりやすく解説していきます。
今回ご紹介する内容に心当たりのある方は、国際ロマンス詐欺のターゲットにされる恐れがあります。その他、すでに偶然にも海外の容姿端麗な異性と知り合っている場合、国際ロマンス詐欺の被害に遭われている可能性があります。
注意深く確認していきましょう。
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【衝撃事実】国際ロマンス詐欺用リストが実在
従来、国際ロマンス詐欺は犯行グループがそもそも海外のグループであったこともあり、個別に被害者リストやカモリストのようなものは存在しませんでした。
「アトランダム」にSNS上で知り合った相手へメッセージを送信するというのが一般的な流れというわけです。(※現在でもこの方法をとる海外の犯行グループもたくさんあります。)
しかし最近は日本人の国際ロマンス詐欺犯行グループも増えてきていることから、国際ロマンス詐欺のターゲットとして適切と考えられるいわゆるカモリストが実在するのです。

個人情報の流出元3選
国際ロマンス詐欺のカモリストが、どのようなところから流出するのか?またどのようなことをすると「カモリスト入り」してしまうのかについて解説していきます。
ここで注意しておきたいのは、あくまでも海外の犯行グループがリストを製作しているわけではない、ということです。
日本人の犯行グループがカモリストの製作に加担している可能性が高いのです。
文化圏もお国柄も全く違う犯行グループが作るものよりも、情報が正確かつ高度に洗練されたリストとなっている可能性が高く、危険性は極めて高いと言わざるを得ません。
いわゆる防諜・ハニートラップ防止の特別な訓練を受けているような経済界・政財界の要人であっても、このように複数の角度から情報収集されターゲティングされると、やはり詐欺にあってしまうケースも多いのです。
流出元1:パソコン・スマホレンタル
パソコンやスマホのレンタル業者から個人情報が流出してしまうケースがあります。
例えば、パソコンショップの店員がレンタルパソコンに悪質なプログラムを忍ばせているケースもあります。
この場合、客のメールアドレスや電話番号、その他住所やインターネットの閲覧履歴など、極めてコアな個人データが丸ごと流出する恐れがあります。
ここまで解像度の高い個人データが流出している場合、詐欺師からすれば相手の趣味嗜好・家族構成までほぼすべて掌握出来ていることから、どのような形でも「騙しにかかる」ことができます。
この記事で実際の事案を詳らかにすることは避けますが、こういったケースが以前から存在します。
流出元2:SNSのプレゼント企画
最近とにかく多いのがこのパターンです。
SNSのプレゼント企画は今や星の数ほど立ち上がっており、中には個人情報を狙いのものが多数存在します。こういったキャンペーンに応募している場合、個人情報が抜き取られているケースもあります。
またSNSアカウントもそのまま、詐欺師グループに情報として行き渡ってしまいます。
その他、SNS上で海外の通販サイトなど極めて安く品物が手に入ると宣伝しているケースもあります。こちらについても安く品物を手に入れる代わりに個人情報が抜き取られている、と考えて然るべきケースもあります。
※余談ですが「某有名メーカーを騙るサングラス特価販売キャンペーン」といったものが今から10年ほど前に大流行しました。こちらも広い意味では個人情報の抜き取り・収集など、各種詐欺犯罪のカモリストの源流として使われている可能性があります。
リストを使って詐欺師が接触してくる手口
国際ロマンス詐欺犯行グループが、いわゆるカモリストを使って接触してくる経路について解説していきます。
以下に紹介するような流入経路をもとに接触してくるため、今現在仲良くしている海外の異性との馴れ初めに該当する場合、残念ながら国際ロマンス詐欺を疑わなければなりません。
特に金銭の送付・貸与・出資が遭った場合、ご本人が気づいているか否かにかかわらず国際ロマンス詐欺被害に遭われている可能性があります。
LINEを通じて
基本的に国際ロマンス詐欺においては、各種SNSやマッチングアプリ・マッチングサイトでLINEのIDを交換して接触してくるケースが大多数です。
しかし国際ロマンス様の詐欺リストがある場合、携帯番号などからピンポイントでLINEの友達申請を送ってくるケースもあります。
そうなると、相手のことを知り合いと勘違いしてしまうケースもあるため、要注意です。
メールを通じて
オーソドックスな方法ではあります。しかし個人情報が漏れてしまっている場合、ビジネス・プライベートどちらにせよメールアドレス宛に国際ロマンス詐欺師がファーストコンタクトを取ってくるケースもあります。
こちらの場合も距離が近い相手、または名刺交換をした相手ではないかと勘違いしてしまう為詐欺被害に遭いやすいという特徴があります。

SNSを通じて
個人情報が流出してリスト化されている場合、使っているSNSアカウントも同時に流出している可能性があります。
その他メールアドレス・電話番号などとの紐づけによっていわゆる「本アカウント」に連絡してくるケースもあるでしょう。この場合もやはり、バリアが1枚薄くなるイメージで詐欺の被害に遭いやすくなってしまいます。
もしかして詐欺師?お金を送ってしまったときは
上記のような接触ルートでなおかつ個人情報の流出に覚えがある場合、今現在仲良くしている相手は被害者の方のことを熟知した上で接触してきている可能性があります。
加えてお金を送ってしまった場合などは国際ロマンス詐欺の被害が発生していると断じてしかるべきでしょう。
この場合にはまず弁護士に相談し適切に返金要請を行っていく必要があります。
また「レッスン料として泣き寝入りをする」というケースもまま見られるものの、こちらについてはお勧めできません。
弁護士が介入しないことにより、金銭面は仕方ないにしても個人情報や、やり取りの内容に含まれる画像・動画などが二次被害的に拡散されてしまう恐れもあります。
まとめ
今回は「国際ロマンス詐欺のカモリストが存在する」という情報について考察と事実をご紹介するとともに、個人情報の流出元として代表的なものをまとめてご紹介いたしました。
当事務所でも、いわゆるカモリスト経由での詐欺被害に関するご相談を多数承っている情勢です。どちらの場合でも、金銭的な被害が出ている場合には2次被害防止という意味合いも込めて弁護士にご相談されることを強くお勧めいたします。
当事務所でも国際ロマンス詐欺の返金要請や二次被害の防止についてご相談を承っております。