SNS・マッチングアプリ経由で発生する、国際ロマンス詐欺。
テレビ・ネットニュースなど国際ロマンス詐欺報道の多くは、女性被害者に焦点を当てています。

しかし、女性だけが国際ロマンス詐欺に遭っているとは考えにくいですよね。果たして、国際ロマンス詐欺に遭う男性はいるのでしょうか。
- マッチングアプリの外国人が怪しい
- 中国人美女から投資の話があった
- マッチングアプリの中国人美女に好意を持っている
- 国際ロマンス詐欺について詳しく知りたい
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【結論】男性の国際ロマンス詐欺被害が多発、安全神話は崩壊
国際ロマンス詐欺といえば、女性被害者の話ばかりがニュースになっています。
男性被害者はあまりいないように感じている方も多いのではないでしょうか。
一方、当編集部の独自調査によると、男性被害者もかなりの割合で増えてきています。
ニュースに取り上げられてないからといって、国際ロマンス詐欺で男性が狙われていない、ということでは決してありません。

男性の国際ロマンス詐欺被害が表面化しづらい理由
男性の国際ロマンス詐欺の被害が表面化しにくいのは、何か理由があるのでしょうか。
想定される理由を考察してみます。
【最頻】そもそも被害に気づかない
一番考えられるのはそもそも被害に気づかない、という点です。
国際ロマンス詐欺はそもそも恋愛感情を逆手に取るタイプの詐欺です。よって詐欺に気づきづらいという傾向にあります。
具体的には以下のようなポイントで国際ロマンス詐欺は被害に気付きづらいのです。
現在進行系で詐欺被害に遭っている
被害に気づかなければ、表面化することはありません。
そのため、現在進行形の詐欺被害が表面化することは少なく被害者が「もしかして」と気づいたあたりでは、かなりのお金が引き出されてしまっているケースも少なくないのです。
相手に本気で惚れ込んでしまっている
相手はロマンス関係を持ちかけてくるため、惚れ込んでしまい信じ切ってしまうケースも当然考えられます。
惚れてしまった相手のいうことは、なるべく信じたいと思うのが人情です。
国際ロマンス詐欺師はこの部分を主に逆手にとって犯行に及んでいます。
薄々国際ロマンス詐欺に気づいているが、被害申告をする気がない
詐欺被害を申告することをためらってしまう場合もあります。
被害申告が恥ずかしいと感じていたり相手への情があったり、自分自身にもやましいことがあるなど、様々な可能性が考えられます。

【次点】男性側にもやましいところがある
男性側にもなにか後ろめたいことがあり、被害を胸の中にしまってしまうケースもあります。
いわゆる泣き寝入りではなく「双方痛み分け」と考えていると考えられます。しかしこれは痛み分けでもなく当然に被害回復をする権利があります。
下心のあるメッセージを送っている
下心のある誘いやメッセージを送っている場合、被害申告することで、それが表面化してしまうためそれを恐れて何も言わない男性も多いのです。
特にこの次にご紹介するように、センシティブな動画のやり取りをしている場合などは既婚者を中心として被害申告をしづらいという側面もあります。
センシティブな画像を送ってしまっている
下半身の画像や人には見せられないような画像を相手に向けて送ってしまっているケースです。
女性側の画像を要求している場合もあり、被害申告がしにくい原因の1つになっています。
弁護士はあくまでもクライアントの利益を最優先に考えるのが鉄則です。よって守秘義務があります。まずは実際に起こったことをありのままご相談いただくことにより、被害回復のための方策を一緒に考えることもできるでしょう。
既婚者である
既婚者が国際的ロマンス詐欺に引っかかってしまった場合不倫にもなりかねないため、被害申告をためらうケースもあります。
もし配偶者にバレてしまうと離婚問題にも発展しかねないため、お金をなんとか工面して
結婚生活を守ろうとする方も少なくないでしょう。
男性特有のプライドが申告を邪魔する
「詐欺にあうなんて恥ずかしい!」
そんな気持ちが少しでもあると、プライドが邪魔して詐欺申告ができないケースもあります。
そのようなパターンについて考察してみます。
社会的立場から申告できない
被害男性が社長であるなど、社会的立場が高い人や人を指導する立場であった場合、被害申告がしにくいパターンも考えられます。
特に詐欺被害を受けないように指導していた立場であった場合、自分が被害にあってしまった、などと言いたくない気持ちは理解できることといえるでしょう。
過ちを認めたくない
詐欺にあった、というのは自分の判断ミス、と捉えることができます。
その考えから、詐欺申告=ミスの申告と捉えて過ちを認めたくない、という考えから被害申告をためらっている方も、実際はいらっしゃいます。
情報の漏洩を恐れている
詐欺の被害を申告することで、犯人からの報復として情報の漏洩がされてしまうことがあり、これを恐れていることもあります。
恋人という間柄を演じていた国際ロマンス詐欺師に対してかなりプライベートな話をしてしまっているケースもあり、中には相当踏み込んで勤務先の情報を漏洩しているケースもあります。
個人情報・機密情報が漏れるのをおそれるばかり、被害金額は諦めて泣き寝入りする、というケースも少なくありません。

【考察】メディアが女性の国際ロマンス詐欺被害ばかり取り上げる理由
そもそも、男性被害者が少ない、というより、女性被害者ばかり取り上げられているのではないか、という視点からの考察になります。
簡単にいうと、商業的な理由です。
視聴率が取れるから
テレビで取り上げる場合、視聴率が取れる構成にしがちです。
女性被害者の方が視聴率を取りやすいのであれば、男性被害者について取り上げる頻度が低くなってしまうのは仕方のないことでしょう。
テレビをはじめとしたメディアでは、視聴率を基準として番組を作っていくものなのである意味仕方がないと言えます。
そもそも視聴者層に女性が多いから
テレビで取り上げる場合、お昼から夕方ごろにかけてのワイドショーで取り上げられることを考えてみましょう。
視聴者としては女性が多く、女性被害者の特集の方が見てもらえる可能性が高いため、女性被害者の特集を組みがちという編集側の都合はあるかもしれません。
男性被害がまだ表面化していないから
先ほどまで考察したように、男性の被害は表面化しにくい傾向にあるためそもそも表面化していないだけ、とも考えられます。
取り扱える事例が少ないことや出演してくれる男性が少なければ、自ずと女性被害者にフォーカスを当てる展開になるのは仕方のないことです。
まとめ
ニュースサイトで女性の国際ロマンス詐欺被害者ばかりが報道されているからといって、男性もその被害に遭わないとは限りません。
被害に遭っても、詐欺に引っかかっていることに気づいていなかったり、詐欺だと気づいても第三者に被害に遭ったという事実を伝えられなかったりするようです。
メディアが国際ロマンス詐欺の被害者で女性を取り上げがちになってしまう諸事情もあるでしょう。しかし、男性の被害者がいないわけではありません。
だからこそ、男性の方もSNS・マッチングアプリを利用する際は、詐欺を他人事と捉えずに、怪しいと思ったらすぐに第三者に相談できる体制を整えておきましょう。