国際ロマンス詐欺は近年、その被害額が大きなものになる傾向にあります。
テレビでも1億円を超えるような国際ロマンス詐欺被害の特集が組まれるようになりました。
国際ロマンス詐欺は実際に、このような被害額が出ることが往々にしてあります。ここでは主な被害とその金額について実例を交えてご紹介していきます。
- 知らない外国人にお金を振り込んでしまった
- SNSで知り合った外国人から投資の話があった
- 投資サイトに入金したが出金できなくなった
- 国際ロマンス詐欺について詳しく知りたい
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【詐欺】国際ロマンス&国際結婚詐欺の被害額&被害分布は?
まずは国際ロマンス詐欺の被害額や分布を実例込みで紹介します。

【小口】~10万円
10万円程度までの国際ロマンス詐欺被害は、いわゆる小口の詐欺事案と言えるでしょう。
もちろん金額としては非常に大きなものです。それでもなお国際ロマンス詐欺被害の総額から言えば、極めて小さい部類に入ると言わざるを得ません。
こちらは箱物詐欺などと呼ばれ、関係になった海外の異性からプレゼントを送りたいと申し出があり、そのプレゼントの送付をめぐって追加の関税がかかったなど、さまざまな理由をつけて金を無心するようなパターンの詐欺です。

【中央値】~100万円
複数回に分けて箱物詐欺を働かれた場合や、投資詐欺を仕掛けられたケースがこの金額になりやすいといえます。
その他、偽カジノサイトで負け続けてこの金額の被害額になることもあります。
また、この程度だとニュースとして取り上げられにくく、警察に駆け込んでもなかなか被害として立件してもらえないなど詐欺の被害が実体化・表面化しづらいタイプの被害額と言えるでしょう。
分布としては相当数の方が被害に遭われていると考えられます。

【事例多発】100万円~1000万円
近年、最も多発しているのがこの金額帯です。
来日費用や家族の病気治療費として、結婚指輪や宝石など高額なものを送る、と持ちかけられ、その際に様々なトラブルが起こるのが定石です。
中身が盗品の疑いがあり、証明書が必要とったケースや、そもそも配送料が足りない、など様々な理由をつけて金品を無心されます。
中身が高額+相手はお金を持っているが、軍の規則で引き落としができない、などと言われるのも特徴です。
つまり相手から後でお金が返ってくるからと安心しきってしまい、お金を振り込んでしまったり詐欺の被害に遭ってしまうというパターンです。
【事例あり】1000万円~億超え
ここまで来るとテレビなどでも報道されるような大口被害となります。
国際ロマンス詐欺の犯人グループが逮捕された事例もあります。
特徴としては仮想通貨が絡むなど、投資関係の国際ロマンスの手口でこの金額になることがあります。
財産を全て失ったというケースもあることから、相当悪質なケースと言えるでしょう。基本的にはここまでご紹介した詐欺の手口を複合し、大きな劇場型の詐欺被害に遭ってしまうというケースが目立ちます。
そして国際恋愛というくらいですから、相手に対して恋愛感情を持っているケースが大多数です。
このフェーズまで来ると家族よりも恋愛相手の方を信じ込んでしまい、家族がどれほど説得しても聞く耳を持たず、お金を振り込んでしまうというケースが目立ちます。
金融機関の窓口で銀行員から止められて、ようやく送金を思いとどまったというケースもあるほどです。こちらについては警察や関係各所から感謝状が出るなど、行政も重要な事案として捉えています。
【億超えも】国際ロマンス詐欺被害で大口の被害が報道された事例
国際ロマンス詐欺の被害で大口の被害が報道された事例についてご紹介していきます。
国際ロマンス詐欺、被害総額は5260万。娘が結婚できるなら、とローンを組んだ父も一緒に騙され…。
結婚を考えている相手(国際ロマンス詐欺師)から、自身が所属している軍の報奨金として8粒のダイヤを送ると言われたのがこの事件の発端でした。
しかしそのダイヤに偽物疑惑があり、その証明のために2000万円を支払った、というケースです。
父親も本人が結婚できるのであれば、と資金協力を行ったこともあり、被害総額は5260万円にのぼりました。
現在本人は消費者金融等からの借り入れを返済中です。
国際ロマンス詐欺で1億円超被害の女性も SNSで国際犯罪が身近に
兵庫県内の50代女性は、インターネットでであった男性に、「日本で一緒に使うために」と900万ドルを送金しました。
この事案ではさまざまな手口で女性から金品の無心を犯人グループが続け、最終的な被害総額は1億円を超えました。
「税関で止められた。426万円振り込んで」 ネットで出会った外国の恋人の怪しい頼み…

SNSで出会った男性から「知人が税関で止められて、手続き費用としてお金が必要」と426万円を振り込もうとしていた事例です。
このケースでは銀行員が気づいて送金をストップさせました。
しかし銀行員が気付かなければ、そして本人が銀行員の制止を振り切って強引に振り込み手続きを強行していたら、この場合は426万円の被害が発生していたことになります。
国際ロマンス詐欺は被害が高額!「その時」にできること
国際ロマンス詐欺は一般的な詐欺被害と比べてその被害額が高額になる傾向があります。
ここでは「その時」にできることをご紹介していきます。
警察との適切な連携
被害回復をするのであれば警察との連携が必要です。
自助努力によって達成できることには限りがあります。時には警察を適切に連携し犯人逮捕に向けてアクション起こしてもらうのも重要です。
正確な被害把握と説明
どこに相談するにしても正確な被害の把握と説明が必要です。
自分で状況整理しても良いですが、1人だとうまく状況整理ができないものです。
なので、他の人に話を聞いてもらうか、弁護士に相談して整理してもらうのもよいでしょう。
【おすすめ】弁護士へ相談
結論としては弁護士に相談されるのが最も適切な選択肢のひとつです。
警察に相談して犯人が逮捕されても、返金については協力してもらえません。
民事不介入の原則があるからです。
しかし弁護士へ相談することで代理人として返金要請を行うなど、被害回復に向けての行動が可能となります。
まとめ
国際ロマンス詐欺の被害はこのように高額になる傾向にあり、また泣き寝入りをされる方が非常に多いタイプの詐欺でもあります。
一方、弁護士にご依頼いただくことで、被害回復が可能なケースもあります。
まずは一度最寄りの警察への相談と同様に、弁護士へご相談いただくのもよろしいでしょう。
当事務所では国際ロマンス詐欺被害を多数取り扱っていることから返金要請に成功した事例もございます。まずは安心してご相談ください。
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