2023年最近では、様々な会員制マッチングアプリサービスが出現しています。
『paters(ペイターズ)』もそのひとつです。目的別マッチング機能をセールスポイントのひとつとしており、24時間365日の監視体制も謳っているpaters(ペイターズ)ですが、残念ながらこのサービス内での詐欺被害が急増していると言われています。
そこで今回は、このpaters(ペイターズ)でよく遭う可能性のある詐欺についてや、paters(ペイターズ)で詐欺に遭った時の対処方法について、解説していきます。
- ペイターズで知り合った外国人から投資に誘われて入金してしまった
- SNSやマッチングアプリで知り合った人に送金したが連絡が取れなくなった
- 恋愛感情を悪用した詐欺の手口を知りたい
当サイトでは、気軽に相談してもらうため、LINEにてお話を伺っています。気になる方は、下記のリンクからラインQRを表示させ、登録してください。
paters(ペイターズ)でよく遭う可能性のある詐欺は?
まず、マッチングアプリpaters(ペイターズ)でよく遭う可能性のある詐欺について、説明します。特に多いのは、次の3タイプです。
マルチ商法
まず1つ目はマルチ商法に関する詐欺です。
マルチ商法は、無限連鎖講の防止に関する法律で禁止されているねずみ講と非常によく似ています。摘発される事例も多々ありますが、手を替え品を替え、時には呼び名も変えて、人々を油断させつつ近づいてきます。
はじめは共通の趣味同士のつもりでやり取りをして心を許していた相手が、いつの間にかマルチ商法についての説明や、勧誘を始める、などというパターンが定番です。
投資詐欺
2つ目が投資詐欺です。
土地や株、先物取引などといった伝統的な投資対象ももちろんありますし、最近では仮想通貨に関する投資詐欺も多く見られます。
プロフィールに高めの年収を書いていたり、あるいは逆に異性と付き合うことで経済的な大逆転を狙っていることが見透かされたりすると、この投資詐欺のターゲットになりやすい傾向があります。
恋愛感情を悪用した詐欺
3つ目が恋愛感情を悪用した詐欺です。
この手の詐欺は、魅力的な異性を釣り餌として、あの手この手で金銭を巻き上げます。
最初から男女の出会いの場として存在しているpaters(ペイターズ)の上でのことですから、恋愛感情を悪用した詐欺をおこなう詐欺師側としても、不自然になりにくく、絶好のフィールドと考えていることでしょう。
金銭を巻き上げる手段として、上に述べたマルチ商法や投資詐欺との合わせ技で詐欺を仕掛けてくるケースもよく見られます。

paters(ペイターズ)で実際にあった被害体験談
ここでは、paters(ペイターズ)で実際にあった被害体験談をいくつか紹介します。なお、個人が特定できないように、多少の再構成を加えています。
「儲かるビジネスがある」?英国人男性に50万を送金した事例
わたしは32歳女性、横浜の某企業の事務職に勤めています。
職場での出会いもなく魅力的なパートナーを求めてpaters(ペイターズ)に登録、紅茶という共通の趣味をきっかけに、英国人で貿易商をしているというロマンスグレーの男性とやり取りをし、会ったことはないまま良い雰囲気に。
ある日、彼から「将来を共にしたいキミだから内緒で教えるんだけど、実は儲かるビジネスがあるんだ」との話が。北欧の家具の名品を日本で輸入販売する予定で、すでに知り合いの広告代理店に頼んで話題になるように仕掛けてある、キミにもスタッフとして加わってほしい・・・最初は半信半疑で聞いていたものの、だんだんと心が惹かれていき、わたしもすっかりやる気に。
そしてある日、最初の目玉にしたい家具があるが、入札価格が予想以上にかかってしまい、急ぎ50万が追加で必要、との連絡が。すっかり信じていた私は彼に50万を送金しました。
それっきり彼からは連絡が途絶えてしまいました。paters(ペイターズ)から彼のアカウントも消え、今、途方に暮れています。
日本人だと思ったのに!中国人男性に投資を誘われ250万の詐欺に遭った事例
私は45歳女性独身、関東郊外で小さな飲食店を営んでいます。
恋愛、とまでいかなくても誰か異性の友人でもできないだろうか、とpaters(ペイターズ)に登録。そこで、ほぼ同じ年齢の大阪の男性と出会い、意気投合。
彼も私と同じく、個人で店を開いているようで、お互いこのご時世資金繰りが大変だよね、などと冗談交じりに話していました。そんなある日、彼から「大阪の知り合いからカジノ誘致に関する面白い投資話を聞いた、儲かりそうだから一緒に出資しない?」と誘われました。
最初は10万ほど投資したら2倍弱ほどになって返ってきたので、その後さらに金額を上げていきました、しかし、「今、中国に出張にきている、急ぎ必要だから、この口座に送金してほしい」と言われ、250万円の送金をした直後から、彼からの連絡が途絶えました。
その後、弁護士の方に調べてもらったところ、大阪在住の日本人ではなく中国人の詐欺グループだったようです。
「日本に行くためのお金がほしい…」結婚を誓った米国籍女性に100万送金した事例
48歳男性、独身、北関東在住です。
この歳になるまで女性とお付き合いした経験もなく、高齢の母との二人暮らし。なんとかパートナーを見つけようとpaters(ペイターズ)に登録。すると、日本文化に興味がある、という米国籍の女性とやり取りをする仲に。
少し危なっかしいところもあるものの上手な日本語を使う彼女とやり取りするうちに、「あなたみたいな優しい人と将来を共にしたい」との言葉が。私は舞い上がりました。
そして彼女から、「ぜひ日本に行ってあなたと暮らしたい、でもそのためには父の抱えている借金を返してからでないと、それまで待っててくれる?」とのメッセージが。それなら私が少し肩代わりをするよ、と申し出ると「ならば100万円、送金してくれないか」とのこと。その金額の大きさに少し腰が引けましたが、彼女の暮らす将来を夢見て、送金しました。
その日から、paters(ペイターズ)のアカウントから彼女の姿は消えてしまいました。
http://yoko.lawyer/media/netnouminimotometawatashinokoi-kokusairomance
paters(ペイターズ)で詐欺に遭ったときの対処法は?
それでは、paters(ペイターズ)で詐欺に遭ってしまった時には、どのような対処法を取れば良いのでしょうか?それについて解説します。
前提:運営に通報する
まず大前提としては、paters(ペイターズ)の運営に通報しましょう。24時間365日の監視体制を謳う運営としても、ある程度協力はしてくれると思います。
しかし、そのためには、詐欺相手とのやりとりの証拠は残しておきましょう。通常、詐欺師は目的を果たしてしまえばアカウントを消すなどをして逃亡をはかります。スクショを活用するなどしておきましょう。
対処法1:警察に通報する
詐欺事件として、警察に通報しましょう。最近では警察も、ネットワーク上の犯罪についても詳しくなってきています。
この場合も、証拠がなければ警察も動きようがありません。上に述べたような証拠はここでも必要になります。
とはいうものの、警察は民事不介入の原則があり、さらにもともと詐欺罪については日本国内で発生した事案でさえ、犯意の立証が難しく、また起訴まで持っていける確証がないかぎりその腰をあげようとしない傾向にあります。
よって警察に通報することは後々の役には立ちますが、即効性はやや疑問です。
対処法2:銀行に連絡する
詐欺事件ですから当然金銭が絡んできます。その金銭の送金をした銀行や、送金先の銀行などに連絡して、詐欺に巻き込まれた件を伝えましょう。
銀行側としても金融犯罪には昨今、目を光らせているため、犯罪に使われたことが明らかな口座の場合凍結処理がかかる可能性もあります。
ただし、いち個人が口座の凍結を申し出たとしても個人的な勘違いやトラブルという中立的な判断をとるケースが基本方針なので、やはり銀行への連絡もある程度「効果があるかな?」程度で確実性のある話ではありません。
なお、銀行によって詐欺事案については最近「金融犯罪に関する被害補償」に関する制度を敷く傾向にあるため、大手メガバンクになればなるほど、送金の差し止め等で動いてもらえる可能性はあります。
とはいえ、銀行も銀行で民事のやり取りには介入しないのが原則であることから、このあとご紹介するように弁護士に相談したほうが諸々スムーズといってよいでしょう。
なにより精神的な支柱になることは言うまでもありません。
番外編:【ここだけの話】実は弁護士に頼るのが最善策?
以上、基本的な対処法を述べましたが、これらを単発、かつ個人で行うことは、あまり効果的ではありません。
まず、警察に個人で相談を持ちかけてもなかなか動いてくれない場合があります。
加えて、このような詐欺の場合、詐欺グループが海外を拠点としている可能性もかなりあります。銀行側も同様です。何より、法の知識のない被害者個人が動ける範囲は「たかだか」、知れています。
このような詐欺被害の場合には、弁護士に頼るのが最善策といって良いです。弁護士は依頼者の代理人として動けますし、加えてこの手の詐欺被害に対応している弁護士であれば、これまでの経験で得た情報や警察や銀行との連携のパイプも駆使して、詐欺被害の回復の可能性をあげてくれます。
ネット上でのマッチングアプリを舞台にした詐欺被害、世界を股にかけた詐欺被害に対応している弁護士を紹介できる弁護士事務所を探すことを強くすすめます。
まとめ
今回は、マッチングアプリpaters(ペイターズ)でよく遭う詐欺についてや、実際にそこで発生した被害の体験談について、説明しました。
そして、paters(ペイターズ)で詐欺被害に遭った場合には、運営や警察、銀行に通報・連絡する必要がありますが、それ以上に、弁護士に頼るのが最善策であることをお伝えしました。
このような時には、弁護士の中でも、マッチングアプリ上での詐欺被害に対応している弁護士が頼りになります。お困りの方は、そのような弁護士をいつでもご紹介できる、当事務所にぜひご相談ください。