突然ですが、国際ロマンス詐欺の被害を自力で対処するのは至難の技です。
一言に「対処」と言っても被害回復や二次被害の防止、関係各所への連絡、その他国際ロマンス詐欺師とのやり取りなど、様々な課題があるからです。
そして、それらをすべて一人で解決するのは時間的に・体力的に・そして知識の面で、どうしても「限界」というものがあります。そこで国際ロマンス詐欺被害は弁護士に解決を任せるのがベストな選択肢です。
とはいえ、最近は弁護士の他にも便利屋さんや何でも屋さん、そのほか一部の弁護士以外の士業の先生方が「国際ロマンス詐欺被害の対処を請け負います」などと広告を出しているケースも見られるようになりました。
ここでは「国際ロマンス詐欺の対処を任せるべきなのは弁護士なのか、それとも他の業種なのか?」というトピックで、それぞれのメリットとデメリットを徹底的に比較していきます。
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- SNSで知り合った外国人から投資の話があった
- マッチングアプリの外国人に好意を持っている
- 国際ロマンス詐欺について詳しく知りたい
【結論】国際ロマンス詐欺の対処を任せるべきなのは弁護士
国際ロマンス詐欺の被害を回復するのは、基本的に自分でやるよりも専門家に任せた方が良い結果が得られます。
これはまず間違いないことです。そしてその対処を任せるべき相手は「弁護士」です。
そもそも国際ロマンス詐欺の対処は法律問題なので、一般的には自己判断でどうにかできることではありません。
しかし中には「本当に自分一人の力で何とかなるのではないか」と思ってしまう方も、一定数いらっしゃいます。
その考えは、国際ロマンス詐欺被害を増長させ、被害を拡大させてしまいます。
「このくらいのことならば、きっと一人でもなんとかできるだろう」
「相手は日本語を理解できない外国人だから、こちらが気を付けていれば大丈夫」
このような考えで安易な行動をした結果、詐欺被害に遭ってしまったり、対応を誤ったことで違う回復が全くできなくなるケースもあるのです。

【国際ロマンス詐欺被害】弁護士に依頼するメリット&デメリット
国際ロマンス詐欺被害について弁護士に依頼するメリットとデメリットを両方ご紹介します。
弁護士に依頼するメリット
具体的に国際ロマンス詐欺被害の回復を弁護士へ依頼するメリットは、以下の通りです。
法的手続きに関するサポートを受けられること
法的手続きに関するサポートを受けられることがまず、何よりも重要なポイントです。
弁護士は国から認められた「依頼人の代理人になることができる業種」です。つまり法律のプロがあなたの依頼・名のもとに法的手続きをサポートすることができるのです。
国際ロマンス詐欺と戦うのは法的手続きのオンパレードです。警察への連携・金融機関との手続きそして返金要請の書類やノウハウ一つとっても弁護士が法律の知識に基づいて適切に行動することで被害回復や二次被害の防止が可能となるわけです。
詐欺の手口に精通していること
国際ロマンス詐欺被害の事案を多く取り扱う弁護士は詐欺の手口に精通しています。このことは国際ロマンス詐欺案件において弁護士が「有利に」交渉を進められることを意味します。
国際ロマンス詐欺は詐欺の手法が多岐にわたる犯罪です。そのため、弁護士は詐欺の手口に関する知識が豊富であることが求められます。力
「正当な代理人」として行動できること
一般的に、行政書士や便利屋・何でも屋など「弁護士でない職業」に依頼した場合、彼らは「依頼人の正式な代理人になること」を認められていません。
つまりこれらの業者に依頼した場合、依頼人はそもそも「お膳立てが受けられるだけ」で、実際のアクションは本人が全て行わなくてはなりません。
仮に彼らに代理を依頼する場合、いわゆる「委任状」と呼ばれる書類を関係各所に都度提出して「代理権を証明」してもらう必要があります。
業者が「私は確かに依頼人からの要請で代理人になりました」と言い張ったとしても、関係各所としては、業者に「正式の代理人」とみなすことが難しいのです。
しかし弁護士は「依頼人の代理人」として行動することが許されており、しかもそれが「国によって許可・保証されている」ため、最終的には「法的に」依頼人を守ることができます。
「国の機関が、正式に『この人はあなたの代理人になれます』と認めてくれている」相手だからこそ、弁護士に依頼するメリットがあるのです。
弁護士に依頼するデメリット
一方、国際ロマンス詐欺被害の処理を弁護士に依頼した場合のデメリットは以下の点にあります:
専門性が低い弁護士もいる
弁護士にも得手不得手はあります。
国際ロマンス詐欺事案に慣れていない弁護士に依頼すると、専門性が低いため、かえって国際ロマンス詐欺被害が悪化する恐れがあります。
また、国際ロマンス詐欺事件には「恋愛関係などの特殊な事情」があるため、慣れない弁護士だと対処がうまくいかない可能性もあります。
この辺りは、弁護士本人の「人生経験」によるところも大きいと言えます。
国際ロマンス詐欺事件で必要なのは「法律的な知見+国際ロマンス詐欺の専門的なノウハウと知見」です。
「単純に日本の法律に詳しい」だけの弁護士ではなく、「国際ロマンス詐欺被害を回復するために、どのように動くべきかを熟知した」弁護士でなければ、国際ロマンス詐欺の被害者は回復できません。

弁護士に支払う料金が高額
弁護士以外にも国際ロマンス詐欺の対処を代行してくれる業者は存在します。
正直なところ、これはどうしようもない話です。
弁護士報酬は一般的にある程度の基準が存在しますが、それはあくまでも目安であって、弁護士ごと、案件ごとに請求金額が異なるのが現実です。
特に国際ロマンス詐欺に関しては「きちんと対応できる弁護士の数が極めて少ない」という理由もあり、業界全体で「相場感」が固まっておらず、依頼者側にも「どれくらいの費用を支払えばいいのか」が分かりにくいという特徴があります。
よって、国際ロマンス詐欺被害の回復は料金体系がしっかりしていて「明朗会計」な事務所へご依頼されるとよろしいでしょう。
まとめ
国際ロマンス詐欺被害は、本人の正当な代理人として行動できる弁護士であり、なおかつ国際ロマンス詐欺の被害に熟知している弁護士にご依頼されるのがよろしいでしょう。
また、着手金や成功報酬など料金面がはっきりと明示されている事務所を選ぶことも重要です。
当事務所は料金体系をきちんと明確に示しており、なおかつ国際ロマンス詐欺師以外の案件を多数取り扱う弁護士事務所です。
詐欺被害に遭われた場合は、いち早く当事務所へご相談ください。警察や金融機関との連携も着手後、適時・適切に行います。