国際ロマンス詐欺というくらいだから、英語と何か関係があるのではないかと考えている人もいるでしょう。
しかし、実際に英語とはどういった関係があるのか、英語ができない人は安心なのかを詳しく知りたいのではないでしょうか。
本記事では、国際ロマンス詐欺について詳しく解説していきます。
詐欺師の危険性が高い相手や、パートナーの疑いを晴らす方法などもご紹介するので、国際結婚を考えているならぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
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「国際ロマンス詐欺」を英語で表現する場合は?

「国際ロマンス詐欺」を、英語で表現する場合には、「Romance scam」となります。「Romance」は、日本で使うロマンスと意味は変わりません。
「scam」が詐欺や騙す、という意味にあたります。「scam on ~」となると、「~といちゃつく」「愛撫する」などといった意味になります。
外国の知り合いに身元の確認をしてもらったときなど、「Romance scam」という文字を見たら、要注意です。
国際ロマンス詐欺に遭う人は英語ができる人?

国際ロマンス詐欺にあう人は、みんな英語ができるのだろうかと疑問に思ったことはないでしょうか。
英語はできないから、自分は大丈夫と安心していませんか。確かに英語ができることで外国の人との接点ができますが、だからといって英語ができなければ安全というわけでもありません。
英語ができる人とできない人のそれぞれの注意点を見ていきましょう。
英語ができる人の場合の注意点
英語ができる人の場合の注意点としては、国際結婚をしたい人用のマッチングアプリです。
もちろん日本のマッチングアプリも危険ではありますが、英語ができるからこそSNSやマッチングアプリできた英語の文章も読めてしまいます。
そのため、ついつい返信のメールを出してしまい、そこから関係が発展していくことも考えられるでしょう。
不審な点がない挨拶みたいなメールであれば、何も思わずに返してしまいます。
やがて日本人では望めないような、熱烈なメッセージが届き始めると、なかなか言葉にしてくれない日本人に不満を抱いている人は特にハマりやすいものです。
英語ができない人の場合の注意点
英語ができない人の場合は、国際結婚などそもそも考えないため、登録すらしないので国際結婚用のマッチングアプリ被害者はほぼいません。
しかし、SNSで送られてくるメッセージから、国際ロマンス詐欺にあった、という人は多くいます。翻訳アプリがあるために、英語ができなくても日本語で読むことができるからです。
英語ができない人は、外国人特有の情熱的な言葉についついほだされてしまうでしょう。つまり、英語ができてもできなくても国際ロマンス詐欺に会う可能性があるため、注意が必要です。
国際ロマンス詐欺の被害に英語ができるできないは関係ない

国際ロマンス詐欺の被害者に、英語ができる・できないはあまり関係がありません。英語ができれば英語のままでやり取りができますが、英語ができなくてもやり方があるからです。
そのため、「自分は英語ができないから詐欺には合わない」と思っていると、騙されてしまうこともあるため、注意が必要です。
英語ができない場合、どのように口説いてくるのかを解説します。
- カタコトの日本語を使って口説いてくる場合がある
- 翻訳アプリが発達しているから意思疎通がとれる
- 言語学習アプリで出会うことがある
- 犯人が「外国人を演じている日本人」である可能性がある
- 犯人の母国語が英語であるとは限らない
カタコトの日本語を使って口説いてくる場合がある
ターゲットが英語ができない場合は、カタコトの日本語を使って口説いてくる場合があります。言葉がうまくなくても、重要な単語だけ伝えれば問題ないからです。
そのため、英語ができない人であっても、被害に遭う可能性は決して低いわけではありません。
むしろ、つたない言葉で愛をささやいてくるのが情熱的、などと思う人もいます。そのため、相手の身元がはっきりしない、少し違和感があるなどといった場合には、十分注意する必要があります。
翻訳アプリが発達しているから意思疎通がとれる
たとえ英語ができなくても、翻訳アプリが発達しているから意思疎通がとれます。一昔前の翻訳アプリでは、ほとんど正確に訳すことはできなかったでしょう。
しかし、翻訳アプリは年々研究が進んでいて、言葉をうまく翻訳できるようになってきました。
そのため、ターゲットが英語を話せなくて詐欺師も日本語が拙い場合であっても、問題なく意思の疎通が可能になります。
言葉の壁などないようなもので、性能のいい翻訳アプリさえあればまったく問題にならないでしょう。
言語学習アプリで出会うことがある
国際ロマンス詐欺の場合は、言語学習アプリで出会うこともあります。
英語をアプリで学んでいるときに、優しく親身になってくれるイケメンの外国人講師や、講習仲間がいた場合、ついついときめいてしまうのではないでしょうか。
どんどん勉強したいと意欲を燃やし、勉強だからとプライベートな手紙をやり取りしているうちに愛の言葉をささやかれて付き合うことになった、という人もいます。
相手が国際ロマンス詐欺を仕掛けてきているなら、ごく短期間でプロポーズしてくるため、注意しましょう。
犯人が「外国人を演じている日本人」である可能性がある
国際ロマンス詐欺の場合は、犯人が「外国人を演じている日本人」である可能性もあります。
基本的にメールだけのやり取りであれば、写真は他人の物を使ってもバレることはないでしょう。そのため、成りすましている日本人が結婚詐欺を仕掛けてきている可能性も考えられます。
必ずしも、やり取りしている相手が外国人とは限らないため、不審に感じたらカメラで顔を映してもらうなどの対策を取りましょう。
犯人の母国語が英語であるとは限らない
国際ロマンス詐欺といえば、なんとなく英語圏の人を思い浮かべるでしょう。しかし、犯人の母国語が英語であるとは限らないのです。
たとえば日本人が成りすましているかもしれないし、中国や韓国、フィリピンやブラジルの人の可能性もあります。
そのため、英語ができてもできなくてもどちらにせよ話すことが難しくなるため、結局のところできてもできなくても騙されてしまうでしょう。
パスポートなど身分を証明できる書類で、必ず身元の確認はしていてください。
こんな相手や英語に注意?危険性が高い特徴について
国際ロマンス詐欺に引っ掛からないようにするにはどんな相手や英語に注意すればいいのでしょうか。
危険性が高い人物には、どのような特徴があるのかを解説していきます。
外国人相手の場合は、より注意深くならなければなりません。国際マッチングアプリなどを使用したときには、ぜひ参考にしてみてください。
- 会ってもない相手なのに愛の言葉を頻繁に囁いてくる
- イケメンや美女の写真を使用している
- 知らない相手に結婚を申し込む人は少ない
- エピソードや写真などに違和感や矛盾がある
- どんな事情があるにせよお金の話をしてくるのは危険
会ってもない相手なのに愛の言葉を頻繁に囁いてくる
会ってもいない相手なのに、愛の言葉を頻繁にささやいてくる相手には十分注意しましょう。
たとえば、メールのやり取りしかしていないにもかかわらず、愛の言葉を告げてくる相手を信用できるでしょうか。
「I love you.」や「sweet heart」・「my darling」など、英語には愛の表現にもいろいろありますが、どれも日本人では直接告げることをためらうような言葉ばかりです。そのため、ついほだされそうになってしまう人もいるので、注意しましょう。
イケメンや美女の写真を使用している
SNSの写真に、イケメンや美女を使用している場合があります。理想的なイケメンだ、と思っても本当の写真ではなく盗用の場合がほとんどであるため、注意が必要です。
詐欺師が本人の写真を使うことは、まずありません。親しくなってきたら、写真ではなくカメラなどでライブ映像を送ってもらえるようにしましょう。
また、Googleを検索すると写真が偽物かどうか調べることができます。類似写真が検索されたら、ほぼ詐欺師とみて間違いないでしょう。
知らない相手に結婚を申し込む人は少ない
知らない相手に結婚を申し込む人は、少ないです。メールのやり取りだけで、相手を信頼できるでしょうか。
メールでいくら愛をささやいても、本人からのメールだとはっきり断言できません。
実際に何度か顔を合わせているのならば別ですが、一度も顔を合わせたことがない人に同棲や結婚を申し込むのは、あまりないでしょう。
よほど相手に信頼がおけなければ、一緒に住むというのはハードルが高いものです。そのため、メールでの交際を始めてわずか数カ月で結婚を申し込まれた、というときには注意が必要です。
エピソードや写真などに違和感や矛盾がある
国際ロマンス詐欺の場合は、エピソードや写真などに違和感や矛盾がある場合が考えられます。
いくらしっかり作り込んでいても、すべてを嘘で固めてある場合はどこかにほころびが出るものです。
相手のプロフィールをしっかり見て、メールの内容とずれていたり、話していることに違和感があったりする場合はスルーしないようにしてください。
違和感や矛盾が合った個所を調べて、怪しいと感じたなら騙されている可能性が高いため、ブロックしましょう。
どんな事情があるにせよお金の話をしてくるのは危険
どんな事情があるにせよ、お金の話をしてくるのは危険です。とくにメールだけでしかやり取りをしていないのに結婚をほのめかして金銭を要求してくる人は、国際ロマンス詐欺の可能性が高いです。
お金の話が出たら、いったん冷静になって相手のこれまでの言動を振り返ってみてください。
また、お金を貸してほしいという申し出は、断るようにしましょう。同情したくなるような事情を話されたとしても、流されてはいけません。

パートナーが詐欺師かも?相手の疑いを晴らす方法について

とはいえ、実際に詐欺師だった場合にはどうしようもないため、まずは疑いを晴らす方法を実行してみましょう。
ずっと疑い続けていると、パートナーとうまくいかなくなってしまうので、気になったのであれば早めに疑いを晴らすことが重要です。
ここでは、パートナーの疑いを晴らす方法を解説します。
- ビデオ通話で自分の名前を呼んでもらう
- 免許証やパスポートなど身分証を見せてもらう
- 実際に日本に会いに来てもらう
- 家族や友人を交えてビデオ通話や会ってもらう
- 国際ロマンス詐欺かもと思ったら信頼できる人に相談しよう
ビデオ通話で自分の名前を呼んでもらう
国際ロマンス詐欺ではないとみわけるには、ビデオ通話で自分の名前を呼んでもらうといいでしょう。ただ単に、ビデオ通話をするだけではいけません。
中には、ビデオ通話ですら録画しておいたものを使っている詐欺師もいます。そのため、ライブ映像だと確認するためにも、必ずその場で自分の名前を呼んでほしい、といってみてください。
また、録画の場合には違和感を感じることもあるため、見逃さないようにしましょう。
免許証やパスポートなど身分証を見せてもらう
免許証やパスポートを見せてもらう、というのも有効な方法の一つです。とはいえ、周到な詐欺師であればどちらかを偽造していることも考えられます。
そのため、必ず2つ以上の身分証明書を見せてもらうようにしてください。写真付きの身分証であれば、なおいいでしょう。
写真を送ってもらうのではなく、ビデオ通話でその場で身分証を出してもらうようにすると、信頼度が上がります。
実際に日本に会いに来てもらう
国際ロマンス詐欺ではないことを確認したいのであれば、実際に日本に会いに来てもらうのが有効です。
そもそも、日本に会いに来たくはないけど結婚はしたい、お金を貸してほしいなどそのようなことがあるはずもありません。
本気で結婚をしたいのであれば、1度は会いに来なければおかしいです。
そのため、実際に日本に来て家族にもあいさつをしてくれるのであれば、国際ロマンス詐欺である可能性は低いといえるでしょう。
家族や友人を交えてビデオ通話や会ってもらう
家族や友人を交えてビデオ通話をするか会ってもらえれば一番確実です。家族ぐるみで詐欺をしていることはあまりないため、よほど組織的にしていない限り問題はないでしょう。
ただし、ビデオチャットの場合は録画している場合も考えられるため、できれば日本に会いに来てもらうのが理想です。
結婚を本気で考えているなら、両家の両親を交えての会食などを提案してみるといいでしょう。
国際ロマンス詐欺かもと思ったら信頼できる人に相談しよう
国際ロマンス詐欺かと思ったら、信頼できる人に相談しましょう。周囲に相談できる人がいない、という場合には、弁護士に相談するのがおすすめです。
弁護士であれば、どういった状況なのかを説明すれば、詐欺なのかそうでないのかを調べてもらうことができるでしょう。
また、どういったものが証拠になるのかも教えてもらえます。詐欺師に騙されないためにも、怪しいと感じたらすぐに相談するようにしてください。

まとめ|国際ロマンス詐欺と英語のできるできないは関係なし
国際ロマンス詐欺と英語ができる・できないは、関係ありません。英語ができなくても、ターゲットにされる可能性はあります。
どちらかといえば、英語ができる人であれば「ネイティブではこんな表現はしない」など、違和感に気づけるかもしれません。
外国人であっても、日本人と変わりなく、メールでやり取りしているだけの人に愛の言葉をささやいたり、結婚を決意したりはしないでしょう。
英語ができなくても、国際ロマンス詐欺には十分注意しましょう。
