近年、国際ロマンス詐欺という詐欺被害が多数報告されています。この国際ロマンス詐欺の詐欺師は会う約束をしないという特徴があります。
なぜ詐欺師は会う約束をしないのでしょうか。この記事では詐欺師が会う約束ができない理由や、詐欺師を見破るための特徴について解説していきます。
■この記事でわかること
・国際ロマンス詐欺の概要や詐欺被害が増大している原因がわかる
・国際ロマンス詐欺の詐欺師が会うことができない3つの理由がわかる
・国際ロマンス詐欺の詐欺師を見分けるための7つの特徴がわかる
・相手と会う約束をする前に意識すべき4つのポイントがわかる
・国際ロマンス詐欺に関するよくある質問がわかる
会う約束をしていた人が詐欺師?国際ロマンス詐欺の概要

インターネットを通じて仲良くなり、交際が始まって会う約束をした相手が、実はあなたからお金を騙し取ろうと狙っていた詐欺師だったというパターンがあります。特に外国籍を語る人物や海外に居住しているという相手から金銭を騙し取られる国際ロマンス詐欺が問題となっています。
ここでは、国際ロマンス詐欺とはどのような詐欺なのか、そしてなぜ近年国際ロマンス詐欺の被害件数が増加しているのかという点について詳しく解説していきたいと思います。
国際ロマンス詐欺とは
まず「国際ロマンス詐欺」とはどのような詐欺のことを指すのでしょうか。
「国際ロマンス詐欺」とは、SNSやマッチングアプリ・出会い系サイトなどインターネットを通じて外国人を名乗る異性と交流し、交際・結婚相手になったかのように振舞い、言葉巧みに現金や財産を騙し取るタイプの特殊詐欺をいいます。
恋人や婚約者のように振る舞うことで、ターゲットを信頼させ恋愛感情を抱かせることで何かと理由を付けてお金を交付させようとしてきます。
具体的には不当に現金を指定の金融機関口座に送金させてだまし取ることが一般的ですが、フェイクの証券会社ウェブサイトを利用したり、税関職員など公的機関に成りすました第三者が介入してきたりと国際ロマンス詐欺の手口はさまざまです。
この国際ロマンス詐欺については、諸外国で先立って社会問題となっていましたが、日本は言語の壁があるためこれまでは大きな事件は少なかったようです。
しかし、近年では国民生活センターが出会い系サイトやマッチングアプリなどをきっかけとする投資詐欺について注意喚起に続き、出会い系サイトやマッチングアプリなどで出会い、恋愛感情を持った相手から求められるまま現金を交付したところ騙し取られた、という相談が多数寄せられていると周知されています。
また警視庁のウェブサイトによると国際ロマンス詐欺を含む特殊詐欺について、2020年の認知件数はおよそ1万3500件で、その被害総額はおよそ280億円にまでのぼっています。
国際ロマンス詐欺が増えている原因
それでは、どうして国際ロマンス詐欺の被害件数が近年増加傾向にあるのでしょうか。
国際ロマンス詐欺に類似する詐欺行為として、以前から「結婚詐欺・恋愛詐欺」などが存在していました。結婚詐欺や恋愛詐欺について、かつては詐欺師が直接ターゲットに接触して恋愛感情を抱かすような行動・発言をするケースがほとんどでした。
しかし現在ではフェイスブックやインスタグラム、ツイッターなどのSNSツールが発展し、マッチングアプリや出会い系サイトなどインターネットを通じた出会いの場が広く整備されました。
その結果、詐欺師の活動の場も直接会って騙すことから、インターネット上で騙すように移行していきました。
インターネットやスマートフォンが広く普及したことで、人々の出会いややり取り、現金のやり取りなどもより簡単に、より広範に展開されるようになりました。そして国際ロマンス詐欺の詐欺師がそのようなテクノロジーの進歩を悪用するようになったと考えられます。
また新型コロナウィルスが世界的に蔓延したことで、人々の出会いや恋人探しなどについてSNSやマッチングアプリ・出会い系サイトを利用するユーザーの数が爆発的に増加しました。
SNSやマッチングアプリについては、誰でも簡単に利用を始められるというメリットがある一方で、虚偽のアカウント名・プロフィール画像を設定することで詐欺師が正体を隠して容易にターゲットに近づくことができてしまうというデメリットもあります。
婚活市場は年々拡大傾向にあると言われており、インターネットを利用した異性との出会いを求める人が増加するにしたがって、そのような人たちからお金を騙し取ろうと狙っている詐欺師の被害に遭う可能性も高くなっていると言うことができるでしょう。
会う約束が出来ない人は国際ロマンス詐欺師?-国際ロマンス詐欺師が会うことができない3つの理由-

やり取りをしている相手が国際ロマンス詐欺の詐欺師であった場合、あなたに実際に会うことはしません。
国際ロマンス詐欺の詐欺師が会えない理由について、詐欺の手口と密接に関係しているため、以下で詳しく解説していきます。
プロフィール写真が本人のものではない
まず、国際ロマンス詐欺の詐欺師が会えない理由としては、プロフィール写真が本人のものではないということを挙げることができます。
国際ロマンス詐欺の詐欺師は、フェイスブックやインスタグラム、ツイッターなどのSNSやマッチングアプリ・出会い系サイトを利用してターゲットに接触しようと試みてきます。そしてSNSやアプリのプロフィール情報や設定画像については虚偽の内容である可能性が高くなります。
なぜなら国際ロマンス詐欺をはたらく詐欺師が本名と本人の顔写真を利用して詐欺行為を行っていれば、いずれ犯人の特定がされ足がついてしまう可能性が高まることになります。また、国際ロマンス詐欺の詐欺師は相手に恋愛感情を抱いてもらうために少しでもハイスペックな人物を装おうとしてきます。
そのため職業や学歴、収入について高いスペックをアピールするのみならず、その見た目も美男・美女、清潔感があり感じの良い人物の顔写真を利用するパターンが多いのです。
恋愛市場や婚活市場では、見た目の印象が良い、容姿端麗であるという点も交際相手に求める重要なポイントとなり、見た目が良い人の方がそうでない人と比べて「この人と仲良くなりたい」「またすぐに連絡を取り合いたい」と思ってもらえる可能性が断然高まります。
しかし、上記のような理由から設定されているプロフィール写真は、インターネット上に存在している第三者の画像・写真を無断で悪用しているパターンがほとんどです。
したがって、プロフィールに設定されている顔写真と実際にあなたがやり取りしている人物はまったくの別人であることになります。実際国際ロマンス詐欺は複数人の詐欺グループが実行しているケースもありますので、その場合被害者はほとんど架空の人物とやり取りしていることになるのです。
以上より国際ロマンス詐欺の詐欺師は別人の顔写真を悪用していることから、やり取りをとっている相手と実際に会うことができないのです。
目的は「お金を騙し取ること」
詐欺師の最終目的は、ターゲットから「お金を騙し取ること」です。そのため相手方はあなたと恋愛関係を成就させたり実際に会って親交を深めたいと思ったりはしていません。
詐欺師の中には、「会おう」とか「あなたに会えるのを楽しみにしている」などというセリフを申し向けてくるケースも往々としてありますが、それらの言動もすべては被害者を信頼させてお金を交付させるための手段です。
したがって、本当に会おうと思ってくれているわけではないということは理解しておく必要があります。
国際ロマンス詐欺の詐欺師は、被害者からお金を騙し取ったあとには連絡手段もすべて断ち二度と連絡できないように行方をくらまします。
具体的には、SNSやマッチングアプリのアカウントを削除したり、相手のLINE IDをブロックしたりして被害者側から責任の追及や現金の返還請求を受けないように逃走します。この段階で相手の個人情報を掴める証拠を確保していない場合には、被害者個人では犯人の氏名や住所を調査・特定するのは至難の業でしょう。
しかし、実際には詐欺師にお金を騙し取られて相手と連絡が一切取れなくなった時点で「騙された」と気づく人が多いのです。
実際に会うと足がつきやすくなる
そして、実際に被害者と会ってしまうと、そのことが原因となって足がつきやすくなるというのも詐欺師が会えない大きな理由です。
つまり、詐欺師が被害者と会ってしまうと事後的に詐欺が発覚したあとから、犯人の見た目・風貌、相手方に開示した情報やその他証拠によって、犯人がどこの誰であるのかを突き止める糸口になってしまうというリスクがあるということです。
犯人の見た目が被害者に判明するのみならず防犯カメラなどに映った姿から容易にどこの誰であるかが捜査機関に発覚して逮捕される危険も詐欺師側に生じてくることになります。
以上の理由から、国際ロマンス詐欺の詐欺師は実際に連絡を取っている相手と直接会うわけにはいかないのです。

国際ロマンス詐欺師は合う約束をしない?-国際ロマンス詐欺師だと考えられる7つの特徴-

国際ロマンス詐欺は会う約束をしないという理由を解説しましたが、その他にも詐欺師を見分けるためのポイントはあります。ここでは国際ロマンス詐欺の手口や特徴から詐欺師を見破るための7つの特徴を解説します。
海外にいる設定で接触してくる
「国際ロマンス詐欺」では、詐欺師は海外に所在・生活している設定で接触してくるケースが多いです。
なぜなら現在海外に住んでいると相手に思い込ませることで「簡単には会えない」と誤信させることができ、さらに「近いうちに会おう」と言われてしまうリスクを回避することができるからです。
そして海外に住んでいるという一つの事情をもってしても、魅力的な異性であると演出することも可能になります。多くの日本人は数回の海外旅行はしたことはあっても実際に諸外国に住んで生活する経験をしている人は少ないはずです。
そのため、文化が違う諸外国の生活や、多様な価値観を見せてくれる存在は、相手にとって見たことのない世界を見せてくれる魅力的な異性であると写る可能性が高まります。
以上のような理由で、国際ロマンス詐欺の詐欺師は日本以外の海外にいる設定で接触してくる可能性が高いのです。
派手な生活をしている
国際ロマンス詐欺の詐欺師の特徴として、派手な生活をしていることをアピールしているケースが多いです。
具体的には、フェイスブックやインスタグラムなどのSNSに以下のような画像を投稿して、派手な生活を演出している場合があります。
・高級タワーマンションの部屋の写真や、そこから見える綺麗な夜景の画像
・大きなクルーズ船で海上パーティーを行っている様子
・ゲストをたくさん招待して行われている派手なパーティーの様子 など
なぜ国際ロマンス詐欺の詐欺師が派手な生活をしていることをアピールするのかというと、騙そうとしているターゲットに「相手は社会的に成功して、経済的に余裕があるのだ」と誤解させるためです。
まず、多額の資産を有していて経済的に余裕のある人物は交際相手や結婚相手として理想的です。
そのうえで詐欺師は相手方からお金を騙し取ることを目的に金銭の交付を要求する算段を立てています。相手から金銭を貸してほしいと言われた場合、資金的に困っていない人物であれば、「一時的に手元にお金がないだけだろう」「これだけ余裕のある人なら必ず返してくれるに違いない」と誤信させることもできます。
そのような画像が投稿されている場合には、不自然な点がないか必ずチェックしてください。多くはインターネット上に存在している拾い画像を流用しているケースです。
そのため、パーティーや建物内の画像などはたくさんあっても撮影者であるアカウント主が全く写っていないような場合や、また加工されているような疑いがある場合には詐欺アカウントであることを疑いましょう。
このような理由から、国際ロマンス詐欺の詐欺師は派手な生活をしていると思わせるような画像を投稿している可能性が高いです。
職業は「医師・軍人・実業家」など
また、国際ロマンス詐欺の詐欺師は「医師・軍人・軍医・実業家・投資家」などを名乗ることが多いです。
医師や実業家、投資家などは一般的に高い収入がある職業であると思われているため、交際相手や結婚相手の候補としては理想的な人物です。
また国際ロマンス詐欺の事案では、軍人や軍医を語るケースが多数報告されています。軍人であれば、突飛な設定や同情を引くエピソードであっても創作しやすく、多少不自然な部分があったとしてもターゲットをうまく騙して心理的にコミットさせやすいからです。
具体的に詐欺師は以下のようなエピソードを語って被害者の同情や関心を買います。
・家族や子どもと離れて派遣された紛争地域で命を懸けて活動している
・戦地で同僚や友人を失ったため心に深い傷を負っている
・平和維持活動をしてるが、この任務が終わったら大好きな日本に移住したいと思っている など
このような悲劇的なエピソードや同情を引く話をすることで、相手方に「自分も相手のために何か力になってあげたい」という感情を抱かせようとするのが詐欺の手口です。
以上のような理由から、国際ロマンス詐欺の詐欺師は、医師・軍人・実業家などの職業を語ることが多いのです。
すぐに恋愛や結婚を匂わせてくる
国際ロマンス詐欺の特徴として、すぐに恋愛や結婚を匂わせる言動が目立つというものがあります。
やり取りが始まってから交際や結婚の話までがスピーディーに展開することが国際ロマンス詐欺の特徴です。したがって、異様に早い段階から「恋愛関係」や「結婚」などを匂わせるセリフが多用された場合には詐欺師を疑いましょう。
詐欺師側の最終目標は、ターゲットからお金を騙し取ることです。そのため時間をかけずに相手にお金を交付させることが最も効率的です。
また長く交流を続けるほど相手の熱も冷めて冷静になったり、積み重ねた嘘が露呈してしまったりするリスクも大きくなります。
したがって、国際ロマンス詐欺では、出会って比較的短い期間に恋愛や結婚を匂わせたセリフが多用されるという特徴があるのです。
なお恋愛や結婚という直接的な言葉ではなくても、「いつか一緒になりたい」「将来一緒に暮らそう」「すでに恋人同士も同然だ」などと間接的な言葉で恋愛・結婚を匂わせるのも詐欺師の常套手段ですので、注意しておく必要があります。
話に違和感や矛盾を感じる
国際ロマンス詐欺の事例では、相手の話に違和感や矛盾を感じる場合に多く遭遇するケースがあります。
例えば、時間帯や日時によってやり取りしている相手が別人のように思えたり、以前話していた内容と今話している内容が論理一貫せず矛盾していたりする場合があります。
なぜこのような不自然なやり取りが起こるのかというと、国際ロマンス詐欺事例では複数人の詐欺グループが交代制でターゲットに連絡を送ってきている可能性が高いからです。
そのため、メッセージを送ってくる担当者が代わると、話し方や日本語の理解度が変わったり、これまで交わした会話の内容がリセットされたりという現象が起こるのです。
したがって、やり取りしている相手のメッセージに違和感や矛盾を感じた場合には、国際ロマンス詐欺の可能性があります。
何かと理由をつけて会わない
ロマンス詐欺の詐欺師の場合、やり取りしている相手とは何かと理由を付けて会おうとはしません。
海外に住んでいて距離的遠方にいるという理由や、仕事が忙しくて会う時間を作れないとか、出張が多くて海外を飛び回っているなどという理由が多用されます。
しかし本当に会えない理由は、詐欺アカウントであるため、公表している顔写真やプロフィールの人物が実際に存在していないから会えないという可能性もあります。
特にロマンス詐欺の場合には、やり取りだけで簡単に手広く被害者からお金を騙し取ることを目的としてる集団もたくさんいるため、会おうとしてくる被害者とは早々関係を解消して他にアプローチをかけていく可能性もあります。
会うためのお金が欲しいと言い出す
会うためのお金が欲しいと要求してきた場合には詐欺師である可能性があります。
国際ロマンス詐欺の事例で、日本までの渡航費や交通費の立て替えを要求してきたというケースもありました。
会うためのお金を要求してきた場合には、相手方が特定の金融機関への送金を指定してきて、渡航費を送金したら最後相手方とは連絡が取れなくなることがほとんどです。
もちろん相手方と再度連絡を取ることはおろか、支払った現金も取り戻すことは困難になるでしょう。

国際ロマンス詐欺に騙されないための対策-会う約束を取り付ける前に意識したい4つのポイント‐

会う約束をする前に、国際ロマンス詐欺の詐欺被害に遭わないために確認しておくべき事項はどのようなものでしょうか。詐欺師にお金を騙し取られないようにするために気を付けるべき4つのポイントについて解説していきます。
疑問に思うことが一つでもあれば頼みごとに応じない
相手方とやり取りをして疑問や不審に思うことが少しでもある場合には、相手の頼み事や要求に応じないようにしておきましょう。
疑問点・不審点については納得できる理由が提示されるまで相手を追及することが重要です。
相手が国際ロマンス詐欺の詐欺師の場合には、執拗に追及を受けるとこの人からお金を騙し取るのは難しいとあきらめて早々に連絡が取れなくなる可能性が高いです。
本当に信頼できる人なのか裏付けを取る
会う約束をする際は、本当に信頼できる人かどうかは客観的な裏付けをとってからにしましょう。
具体的には本当に実在している人物なのかどうか、相手が公表しているプロフィールどおりの人物であるのか、信用できる証拠の提示を求めましょう。
ビデオ通話を実施したり、勤務先や事業会社の住所や詳細を教えてもらうことが有効です。相手が詐欺師でなく公表しているとおりの人物であれば問題なく上記の要求にこたえられるはずです。
身元確認が信頼出来るサービスを利用する
SNSや一部のマッチングアプリでのやり取りでは、相手が架空の人物を演じていたとしても分からないリスクがあります。
そのため本人確認手続きが保証されている出会い系サイトやマッチングアプリを利用することが有効です。
信頼できる人や専門家に相談する
国際ロマンス詐欺の詐欺被害に遭っているのでは、と不安な場合には信頼できる第三者や専門家に相談することも重要です。両親や兄弟姉妹、友人・知人など信頼できる人物であれば誰でも大丈夫です。
また、気軽に相談できる相手が身近にいないという場合には、電話相談ができるNPO法人や、警察・弁護士に相談してみるのもひとつの手です。
会う約束ができない「国際ロマンス詐欺師」に関するよくある質問は?

ここまで説明したように国際ロマンス詐欺の詐欺師の場合には、基本的には会う約束ができません。このような国際ロマンス詐欺に関する「よくある質問」について解説していきましょう。
国際ロマンス詐欺師の主な手口が知りたい
国際ロマンス詐欺師の手口としては、以下に挙げるような特徴があります。
・インターネットを通じて接触を図ってくる(SNSやマッチングアプリなど)
・交流が始まった当初から積極的に距離を詰めてくる
・頻繁にお金が必要となる事態やトラブルが起こり、あなたに経済的援助を求めてくる
・株式やFX投資などの投資を勧誘してくる
ネットで知り合った人物にお金が交付するように要求されている場合には、詐欺師の可能性があるため警戒しておいてください。
国際ロマンス詐欺が実際に行われる期間はどのくらい?
国際ロマンス詐欺が行われる期間はケースバイケースです。
詐欺師はターゲットの態度を見ながらお金を騙し取れる機会をうかがっていますので、数週間でお金を要求してくるケースもあれば、3カ月~半年くらいかけてお金を要求してくるケースもあります。
いずれにしてもお金を交付する気が全くないことが分かれば、目的を達成することができないため、詐欺師は早々に退散する可能性もあります。
国際ロマンス詐欺に狙われやすい人は?
国際ロマンス詐欺に狙われやすい人は、以下のような特徴がある人です。
・異性交際の経験や少なく、信頼できる相談相手がいない人
・インターネットリテラシーが低く、ネットやITの知識が乏しい人
・株式投資や仮想通貨に関する知識がなく、相手の意見を鵜呑みにしてしまう人
また国際ロマンス詐欺の場合には、詐欺師は恋愛感情も巧みに利用してきますので、詐欺被害に遭わないようにするには、常に客観的な視点や冷静な対応を忘れてはいけません。
まとめ:国際ロマンス詐欺師は会う約束をしない-金銭を要求されたらすぐに相談しよう-

国際ロマンス詐欺の詐欺師の疑いがある相手の場合には、会う約束はしないようにしましょう。詐欺師であればさまざまな手口を用いて、あなたにお金を支払わせようとしてくる可能性があります。
インターネットを通じて知り合った相手に金銭の支払いを要求された場合には、詐欺であると警戒しておくことが被害に遭わないために最も重要なポイントです。
執拗にお金を要求された場合や、詐欺かどうかわからないという方は、是非一度当所の弁護士に相談してください。
弁護士に相談することで、詐欺被害に遭わないようにする対処法が分かったり、または既に被害に遭った場合には被害を回復できたりする可能性があります。
