『TradingForex』は、金融庁から警告が出ているレベルで、明確な詐欺FXサイトと言えます。
特に最近では、国際ロマンス詐欺の中でこの名前がよく聞かれます。それだけ被害が拡大しているというわけです。
ここではまず、そんなTradingForexに投資してしまった場合の対処法について説明したのち、TradingForexの被害に遭わないための心構えや対処法について述べていきます。
- マッチングアプリで知り合った人がTradingForexを薦めてきた
- SNSで知り合った外国人からTradingForexを紹介された
- TradingForexに投資したお金が出金できなくなった
- 国際ロマンス詐欺について詳しく知りたい
【警告】TradingForexは詐欺FXサイト!

以下はTradingForexの情報です。
名称 | TradingForex |
---|---|
所在国 | セーシェル共和国 |
資本金 | 不明 |
所在地 | Third floor, Unity House, Palm St, Victoria, Mahe, Seychelles |
金融ライセンス | 不明 |
メールアドレス | support@trading-forex.asia |
電話番号 | 不明 |
URL | https://www.trading-forex.asia/ja/ |
金融庁からの警告も
詐欺FX取引サイトは名称が聞こえてくるばかりで、実態や正確な危険度がよくわからないことが多いですが、このTradingForexについては、明確に詐欺FXサイトと言えます。
というのも、金融庁はTradingForexについて警告を発しているのです。
金融庁のサイト内の「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」というページでは、無登録の業者名をまとめた以下のPDFにアクセスできるようになっており、その中に「TradingForex」の名があります。
【金融庁】無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について
セーシェル共和国が所在地と書かれていますが、そこに本当に存在しているのか、はなはだ怪しいかぎりです。
もちろん、無登録でも詐欺は働いていない可能性もなくはないですが、少なくとも遵法精神がないサイトなのは間違いありません。
外国人の異性から誘われる被害が急増中
さて、そんな明らかに詐欺FXサイトであるTradingForexに、外国人の異性から言葉たくみに誘われる被害が急増しています。
いわゆる国際ロマンス詐欺の一つというわけです。
このような悪質なサイトにうっかり足を踏みいれようものなら、最悪の場合、自己破産をせざるを得ない状況にまで追い込まれることもあります。

TradingForexの口コミ評判
やられた・・ゴッソリ資金が・・ pic.twitter.com/Td77J2c2kg
— タジマ (@y_tazima) November 6, 2021
ユニバースシステムプロ(MAM)
【ご報告】
ほぼ全額溶けました。悔しいので沢山の方に知っていただきたい。
【概要】
・trading forex取引所のポンジスキーム
・本日雇用統計から悪夢始まり
・無理な・明らかに溶かすトレード
・MAMの解除すらできない
・ここ数週間は出金出来ず(取引所だんまり) pic.twitter.com/q5r1oyinCI— 大洋戦士@横浜DeNA応援アカウント (@Dena199842) November 5, 2021
#TradingForex詐欺#トレーディングフォレックス詐欺#MAXトレード詐欺
明らかに溶かしにかかった取引!
金返せ— 甲斐悠朗 (@OPsrgcsD2gu55Po) November 6, 2021
投資金を溶かされました。#TradingForex詐欺#トレーディングフォレックス詐欺#MAXトレード詐欺
— たかちゃん (@ji07S6) November 6, 2021
TradingForexに投資してしまった場合の対処法
このように、怪しいとわかっているTradingForexですが、それでも、情報収集不足や、詐欺師のたくみな誘導によって、投資してしまう人がいます。
ここでは、TradingForexに投資してしまった場合の対処法を紹介していきます。
相手側へ事実確認をする
まずTradingForexへの勧誘をしてきた相手に、投資の現状の動向や送金した資金を返金してもらいたい時の方法など、事実確認をしてみましょう。
ただし、このようなことをすると、相手側に「あなたが詐欺を疑っている」ことが伝わってしまい、無駄に相手の警戒レベルを高めてしまうだけに終わることもあります。
ともすれば、少しでも疑いをかけた瞬間に、連絡手段を無くされる可能性もあります。ですから、あまりおすすめはできません。
加えて、仮に個人で返金を要求しても、応じてもらえない可能性が高いです。向こうも手練れの詐欺師ならば、さして法的な知識のない人間など簡単にあしらえます。

警察に相談に行く
警察に相談し、被害届を出しましょう。この時、近所の交番ではなく、あなたのお住まいの地域を管轄する大きめの警察署に行くようにしましょう。
しかし警察は、このような詐欺被害をきちんと取り合ってくれないことも多いです。詐欺の相手がはっきりしなかったり海外在住であったりの場合、どうしても腰が重くなる傾向があります。
警察にわかりやすく相談するためにも、相手とのやりとりをスクショ機能など使いつつ、きちんと記録して、被害金額やこれまでになされたやり取りなどの状況を整理しておくことも大事です。

弁護士に相談
状況整理するにしても、被害にあったばかりだと精神的にもつらいものですし、また現実的な金銭被害も重く心にのしかかります。ひとりではなかなかうまくできないものです。
そんな時に詐欺に強い弁護士に相談することで第三者目線からの被害状況の整理を前進させることができます。
また、警察に相談に行く際にも、場合によっては、弁護士が同行して、警察への被害届の提出の手助けをしてくれます。
また、返金をはじめとする被害回復という点においても、詐欺に強い弁護士は、とても強い味方になってくれます。
任意整理も視野に
投資詐欺などに引っかかったために、債務(平たく言えば借金)を背負ってしまうと、ひとは冷静ではいられなくなるものです。
そんな時に、任意整理と呼ばれる手続きも視野に入れましょう。
任意整理とは、基本的に債権者と債務者の合意に基づいて債務の額を減らす手続きのことです。裁判所を通すことなく、当事者間の交渉によって解決を図ります。
しかしながら、任意整理に関する知識がない状態で債権者に交渉しても、うまくいく可能性は低いです。これもまた、個人の力だけでは限界があると言えます。この件でも、弁護士に相談することをおすすめします。
TradingForexの被害に遭わないためには
危険性が周知されつつあるTradingForexですが、それでもここへの勧誘を言葉たくみにしてくる詐欺師は存在します。
そんなTradingForexの被害に遭わないための対処法を、以下で紹介します。
投資に誘われたら疑う
投資に誘われた場合の基本的な対処法としては、以下の3つが考えられます。
その対処法にしても、まずはなにより疑いの心を持って相手に接していくようにしましょう。
- 相手のペースに乗せられない
- 知識のない分野への勧誘は断る
- 相手との連絡を断つ

相手のペースに乗せられない
第三者が投資の詐欺被害の話を聞いていると「なんでそんなわかりやすい嘘にだまされるんだ?」と不思議に思うことがあります。
しかし、詐欺師たちは様々な手を使って、自分のペースに持ち込み、詐欺の相手を一種の思考停止状態に陥らせようとします。
例えばあるときは、「投資に参加するには今日中に決断してください」と、時間制限を与えて考える余裕を無くさせようとします。またあるときは、恋愛感情をたくみに利用したり、相手の同情心に訴えたりして投資に導きます。
そのような揺さぶりに乗せられないように、注意しましょう。
知識のない分野への勧誘は断る
そもそも、知識のない分野の勧誘に安易に乗ってはいけません。
投資はそれこそ専門の業者が存在するほどに、多くの知識を必要とする分野です。素人がまぐれで稼げるほど、甘い分野ではありません。普通にやってもうまくいかずお金を失う可能性があるものです。
知識がない状態では相手の口車に乗せられやすくなります。情報の非対称性の悪用です。自分の知らない専門用語っぽいことをまくしたてられた時に、あなたは本当に冷静な判断ができますか?
相手との連絡を断つ
相手との連絡を断つというのも有効かつ大事な手段です。
詐欺師たちはあの手この手であなたの心と財布を開こうとしてきます。そんな彼らは、あなたが今まで接してきた誰よりも口がうまいと思っておくべきです。
そんな相手からの連絡を、個人の意思の力だけで断つのは難しいもの。SNSやマッチングアプリのブロック機能を使うのも良い方法です。
まとめ
TradingForexは、金融庁から警告もされている明確な詐欺FXサイトでした。
そんなTradingForexに投資してしまった場合の対処法は、次の4つです。被害状況や被害の程度、背負った負債の大きさなどに応じて、実行しましょう。
- 相手側に事実確認をする
- 警察に相談に行く
- 弁護士に相談
- 任意整理も視野に
そして、TradingForexの被害にあわないためには、「投資に誘われたら疑う」という心構えの持ちつつ、
- 相手のペースに乗せられない
- 知識のない分野への勧誘は断る
- 相手との連絡を断つ
といった対処法を取りましょう。
自分だけではまず何をどのようにやったらいいのかわからない時には、まずは弁護士に相談するのが一番であることも、覚えておいてください。