「同棲しているから結婚詐欺じゃない」と、そう思って安心していませんか。しかし、実際には、同棲していても結婚詐欺だったということもあり得るため、注意が必要です。
なぜ同棲しているのに結婚詐欺なのか、実際の事例をもとに詳しく解説していきます。
詐欺師にも相応のメリットがあるからこそ、同棲するという手段に出るので必ずしも一緒に住んでいれば安心というわけではありません。
本記事を参考に、少しでも不審に思ったら、すぐに周囲に相談してください。
この記事でわかること
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同棲していても結婚詐欺の被害に遭う?実際の事例をチェック

「同棲しているのだから結婚詐欺のはずはない」とは思っていても、不安に感じることはないでしょうか。
じつは、同棲していたとしても結婚詐欺だった、という事例があります。そのため、同棲しているからといって必ずしも大丈夫だとは言い切れないのです。
5つの事例をご紹介するので、不安を抱えているのであれば参考にしてみてください。
- 事例①既婚者だった男性に騙された事例
- 事例②マッチングアプリで知り合った男性にお金を貸した事例
- 事例③婚活サイトで知り合った男性に全て持ち逃げされた事例
- 事例④婚活パーティーで知り合った男性に騙された事例
- 事例⑤相手の男性は警察から目をつけられていた詐欺師だった事例
事例①既婚者だった男性に騙された事例
1つ目は、既婚者だった男性に騙された事例です。女性は、結婚を前提に付き合っていた男性と、7か月前から同棲をしていました。彼は嫁のように扱っていて、内縁関係にありました。
しかし、ある日突然「祖母が死にそうだから」といって青森に帰ったきり、帰ってこなくなりました。
連絡も、LINEでたまに一言、二言ある程度です。内容も「コロナ禍だから」「祖母の会社を継ぐ人を見つけないとだから」とか言ってくるくらい。
会社の方に連絡したら、秋田で奥さんが倒れたからもう帰ってこれないと連絡があったとのことで、今まで女性に行っていた生い立ちなどは全てうそだったとのことです。
どうやら既婚者なのに、奥さんとは離婚していて今は独身だといっていたようですね。
事例②マッチングアプリで知り合った男性にお金を貸した事例
2つ目は、マッチングアプリで知り合った男性にお金を貸した事例です。マッチングアプリで知り合った男性と付き合って3ヶ月が経ち、結婚を前提に女性の部屋で同棲するようになりました。
その後、取引先からの入金がないから100万円程化してほしい、1ヶ月で返すからといわれて貸しました。
そのときにはすでに結婚できるものと信じていたからです。100万円は1ヶ月で問題なく返ってきたので、安心してしまいました。
その後も入籍をちらつかされて300万円、500万円、300万円と合計で1000万円をだまし取られてしまいました。
複数のスマホを所持していて、食事中もよく連絡がきていたり、貸したお金の返却がなかなかなかったりすれば、不安になるのは当然です。
事例③婚活サイトで知り合った男性に全て持ち逃げされた事例
3つ目は、婚活サイトで知り合った男性にすべてを持ち逃げされた事例です。女性は、婚活サイトで知り合った男性と、結婚を前提の同棲の約束をしていました。
穏やかで優しく、包容力もある男性だったため、女性は全く疑うことなく同棲前にお金を貸し、同棲の資金も預けていました。
しかし、同棲を始める当日、約束の時間になっても男性も引越し業者も現れません。不審に思って引越し業者に連絡をしてみると、まったく予約を入れていないとのこと。
また、不動産業者も引越しのことは知らないとのことです。結局女性は、貸したお金も同棲のための費用として渡していたお金もすべて持ち逃げされてしまいました。
事例④婚活パーティーで知り合った男性に騙された事例
4つ目は、婚活パーティーで知り合った男性に騙された事例です。婚活パーティの中でひときわハンサムで目立っていた男性に、パーティーの終わり際に声を掛けられました。
二人は連絡先を交換し合い、その後1回デートをすると、男性から「結婚を前提に付き合ってほしい」といわれたそうです。
二人の交際は順調に続き、半年ほどで婚約となったのを期に、同棲をすることとなりました。しかし、同棲直前になって男性が契約したはずのマンションの管理人から「礼金11万円を支払ってほしい」と連絡が来ました。
男性に連絡をするも、会議中で抜けられないから支払っておいてほしいとのこと。しかし、部屋を契約しているのに礼金だけ支払い忘れるなどということはありません。
女性もおかしいと思ったようで支払いをしなかったのですが、その後男性と連絡が取れなくなってしまいました。
事例⑤相手の男性は警察から目をつけられていた詐欺師だった事例
5つ目は、相手の男性が警察から目を付けられている詐欺師だった事例です。田舎に住んでいた女性は、シングルマザーだったこともあって日々仕事に追われていました。
そんな彼女の前に、ある日素敵な男性が現れます。顔も格好良く乗馬が趣味で、会うといつも高級なお店に連れて行って支払いも全部してくれる、理想の相手です。
自分を癒してくれる男性に出会った女性は、舞い上がって結婚まで考えるようになりました。しかし、それからしばらくして相手の男性が結婚詐欺で警察に捕まってしまったのです。
その男性はほかにも何人もの女性に声をかけていたようで、警察に目を付けられていたとのことです。

どうして同棲する?結婚詐欺師にとってのメリット
結婚詐欺をしたいのに、彼女と同棲をしたらむしろデメリットしかないのでは、と思うかもしれませんがそのようなことはありません。
確かに日常を共にすることによって、だましていることがばれてしまう危険もあるでしょう。
しかし、詐欺師にとって決してデメリットばかりではありません。同棲する理由には何があるのかを、詳しくみていきましょう。
同棲することで安定した衣食住をゲットできる
メリットの1つ目は、同棲することで安定した衣食住をゲットできるという点です。彼女の家に転がり込めば、家賃を支払う必要がなく、家具を買う必要もありません。
お金を出さずに快適な暮らしが待っているのです。しかも、食費も上手なことを言って彼女に出させることで、支払いをしなくて済みます。
服も彼女に貢がせれば、買う必要がないでしょう。女性をうまくだますことができれば、結婚詐欺師にとって安定した暮らしをゲットできるわけです。
信頼関係を築くのに最適な方法である
メリットの2つ目は、信頼関係を築くのに最適な方法であるという点です。一緒に住めば、情がわいてきます。
なにか不審な点があっても、「そんなはずない、一緒に住んでいるからわかるの」と見逃してしまうことも多くなってくるでしょう。
相手に騙されていても、気持ちがどんどん深まっているのであれば気づくことが難しくなってしまいます。詐欺師にとって同棲しているほうがだましていることに、気づかれにくいのです。
何かあっても恋愛関係のいざこざとして処理できる
メリットの3つ目は、なにかあっても恋愛関係のいざこざとして処理できるという点です。たとえば、ほかの騙している女性にばれそうになった、警察に目を付けられそうなどということもあるでしょう。
そういったときでも、同棲中の彼女を怒らせるなどして家を追い出されるといった形にすれば、不審がられることなく出ていけます。
恋愛関係のもつれで出て行った、という風に仕向けることで、警察関係者の目もごまかせるでしょう。
結婚詐欺師かも?危険性が高い相手の特徴とは

相手の男性が結婚詐欺かもしれない、そう思ったことはないでしょうか。結婚詐欺には、決まった行動パターンや特徴があります。
どのような特徴の男性が危険なのか、詳しく解説していきます。男性の行動に不信を感じたら、注意深くみるようにしてください。
結婚詐欺師の特徴を知っておくことで、騙されなくてすむでしょう。
- マッチングアプリや婚活パーティーで出会っている
- 高収入でお金に困っていないような雰囲気である
- 付き合ってから結婚や同性の話が出るのが早い
- 理想的な相手でサプライズなど扱いがまめである
- 会社の住所や連絡先は教えてくれない
- 写真に写るのを極端に嫌がる
- 結婚の話は出ていても具体的な話がまとまらない
マッチングアプリや婚活パーティーで出会っている
マッチングアプリや婚活パーティーで出会っている場合には、要注意です。とくに友人と一緒ではなく一人で参加している場合には、なおさら気を付けましょう。
マッチングアプリに住所や氏名、勤務先が登録してあるとはいっても、個人の申告によるものであれば本当かどうかなどわかりません。
だれもその男性のことを知らなければ、男性が話していることのどこまでが真実なのかを見極められないからです。
高収入でお金に困っていないような雰囲気である
高収入で、お金に困っていないような雰囲気の人にも注意が必要です。収入が高くてお金に困っていなければ、相手の女性も選び放題でしょう。
そんな男性がいつまでも独身でいるのには、それなりの理由があるはずです。とくに、顔が悪く無ければなおさらです。
「高級なお店ばかり行って支払いなどもすべて持ってくれるから詐欺ではない」と思いがちですが、親しくなってくると徐々にお金を要求してくるようになるため要注意です。
付き合ってから結婚や同棲の話が出るのが早い
付き合ってから結婚や同棲の話が出るのが早い、というときにも要注意です。たとえば、1回目のデートで結婚を前提に付き合いを申し込まれた、出会って1ヶ月で同棲の話を持ち出されたなどです。
いくら気が合ったとしても、結婚は人生の一大イベントであり、慎重になるべき案件です。出会って1ヶ月もしていないのに話をしてくるのは早すぎます。
あまりに早く話をしてくるなら、何か事情があって結婚を焦っているか、結婚詐欺を疑った方がいいでしょう。
理想的な相手でサプライズなど扱いがまめである
理想的な相手で、サプライズなど扱いがまめな男性にも気を付けたほうがいいでしょう。
基本的に、ものぐさな男性に結婚詐欺は務まりません。こまめに相手の女性と連絡を取り、相手をその気にさせる話術やサプライズなども必要になります。
そもそも、理想的な男性がいつまでも独身でいるのには、何かしら事情があるでしょう。サプライズがうまくてまめな男性には、注意が必要です。
会社の住所や連絡先は教えてくれない
会社の住所や連絡先は教えてくれない、という男性にも注意が必要です。会社の住所や連絡先を教えてくれないのは、都合が悪いからです。
何も問題なければ、教えてくれるでしょう。実際にはその会社に勤めていないか、妻子がいるなどの女性には知られるとよろしくない事情があるため、会社の住所などを教えることができないのです。聞いても答えてくれないのであれば、注意しましょう。
写真に写るのを極端に嫌がる
写真に写るのを極端に嫌がるのも、よくある詐欺師の特徴です。詐欺師は犯罪者なので、写真などを残せば警察に目を付けられた時に厄介になります。
女性と一緒にいた、という記録も残したくはないでしょう。そのため、多くの詐欺師は写真に写るのを嫌がります。
もしも「スマホで写メを撮ろう」と誘っても、あれこれ言い訳して写真の1枚も取れないといったときには、結婚詐欺を疑ってみてください。
結婚の話は出ていても具体的な話がまとまらない
結婚の話は出ていても、具体的な話がまとまらないという場合も、注意が必要です。たとえば、同棲を始めた当初から結婚に関する話が出ているのに、お互いの両親に会いに行く日取りが決まらないのはなぜなのでしょうか。
なにかと理由をつけて躱されてしまうというときには、結婚詐欺を疑いましょう。
また、先に入籍したいから、と入籍の話は出ているのに入籍もできていない、結婚式に関しては式場さえも決まらないといった場合にも要注意です。

同棲している相手が結婚詐欺師かもと思ったらやるべきこと

同棲している相手が結婚詐欺かも、と気づいたらまずは相手に悟られないように、慎重に行動してください。
疑いを晴らすためにも何をやるべきなのかを、しっかり把握しておくことが重要です。とくに相手がお金を要求してきたなら、注意が必要です。
金銭に関することがもっとも危険であるため、後々のトラブルを避けるためにもできる限り断るようにしましょう。
相手の身元や会社の情報をはっきりさせる
相手の身元や会社の情報を、はっきりさせることが重要です。そもそも身元が不確かだからこそ詐欺師になれるわけで、小さなころから知っている・共通の知り合いがいるなど身元が確かなら騙すことはできません。
そのため、もしも会社や実家の住所や電話番号をはっきりさせることができ、幼少期のアルバムなんかも準備できるのであれば、それは結婚詐欺ではないかもしれません。まずは身元調査から行ってみてください。
相手の友人や親に会いたいと言ってみる
相手の友人や親に、会いたいといってみることも大切です。結婚詐欺であれば親や友人に会いたい、地元に行ってみたいといった要望に応えることが難しいため、何かしらの言い訳をして日程を先延ばしにするでしょう。
何度も会うことをあきらめるように仕向けられるなら、結婚詐欺である確率が高いといえます。
とくに、結婚式の件で話があるから会いたい、といったときに会えないようなら高確率で結婚詐欺です。
お金関係の話は拒否して反応を見てみる
お金関係の話が出てきたら、拒否して反応を見てみましょう。一回拒否したら、情に訴えてくる人もいます。
「本当にそんなドラマみたいな話があるの?」と疑うような話から、取引先からの入金がないなどといった話まで、とにかく今お金がないと大変なんだということを訴えてきますが、しっかり調べてからにしたほうがいいでしょう。
もしくは、一回断ったらそのまま姿を消す人もいます。こちらは、完全に詐欺師です。
まとめ|同棲していても結婚詐欺被害に遭うことはある
同棲していても結婚詐欺被害にあうことがある理由を、事例とともに解説してきました。同棲しているから大丈夫、信じているから大丈夫と思っていると、これまで大切に貯めてきたお金を騙し取られてしまうでしょう。
そのようなことにならないために、結婚詐欺師にはどのような特徴があるのかをきちんと把握しておくことが大切です。
結婚詐欺被害に遭わないように、金銭を要求された際には一度冷静になって考えてみてください。
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