最近、婚活で海外に目を向けられる方も増えてきました。
その中で注意しておきたいのが「オンライン版・国際結婚詐欺」と言っても過言ではない国際ロマンス詐欺です。
つい先日も、TVの報道関係特集で国際ロマンスが取り上げられたため、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
TVが特集を組むほど被害が多発している、という言い方も出来ます。
そこでここでは、海外婚活で詐欺被害が多発している背景を受け、オンライン版の国際結婚詐欺(国際ロマンス詐欺)の手口でよくあるものをまとめてご紹介していきます。
- 外国人とSNSで恋愛をしているが怪しい部分がある
- SNSで知り合った外国人に仮想通貨投資を勧められている
- マッチングアプリで知り合った外国人に投資を勧められたが出金出来なくなった
- 国際ロマンス詐欺について詳しく知りたい
海外婚活で詐欺被害多発!オンラインで起こりうる手口
海外婚活は魅力的ですが、落とし穴が多いのも特徴です。オンラインで出会うからこそ、気をつけなければいけないポイントがある、というわけです。
ここでは、よく起こりうる詐欺手口を紹介していきます。以下の条件に該当するやり取りがある場合は国際ロマンス詐欺に巻き込まれている可能性があります。
会うため・結婚するため・退職するためのお金を要求
会うためのお金がないというケースや、結婚資金が足りない、退職するためにお金がいるなど、様々なケースがあるのですが、とにかくお金を要求(無心)してくるケースは警戒して然るべきでしょう。
大体、相手が恋に落ちたと確認するとお金を要求し、そのお金もどんどん増していく…というのが一連の流れです。
原則として、お金を送ってほしいという話が出た瞬間に警戒して接するとよいでしょう。
荷物を送るための手数料
「荷物(プレゼント)を送りたい」などと、高価な宝石やアクセサリーなどをプレゼントしたいが、手数料が…と金銭をせがまれるケースが存在します。
特に相手が軍医・軍人などを偽っている場合、軍律やルールの関係上、人に荷物を送付する際の金額が高額になるという言い訳が多く見られるのが特徴です。
もっともらしい事を言いますが、基本的にこの手のケースは詐欺を疑ってよいでしょう。
投資を一緒に始めようと勧める
もっとも多いのがこの事例です。
ある程度仲良くなった段階で投資を始めることを勧める、という手口です。
「絶対成功する」「安全だし自分もやっている」と言われますが、それが落とし穴です。
投資を騙った詐欺サイトに誘導されて、お金を騙し取られてしまうケースが多いため、注意しましょう。
その他、この手の事例では相手側に金額を管理されることもあるため、投資の話が出た段階で詐欺を疑いたいところです。
海外婚活を安全に行うためには?対処法教えます
ここまでご紹介した通り、海外婚活には残念ながらリスクが伴います。
とはいえ、海外婚活そのものが悪いわけでもありません。使い方ややり取り次第で、素敵な人と出会えることは容易に想像できます。
そこで、安全に行うためのマナーをここでは紹介していきます。
すぐに個人情報を教えない
これは大前提です。自分の名前や所在地、職業などをすぐ教えるのは得策ではないのです。
相手側がやたらと個人情報を知りたがる場合もありますが、信用できるようになってから伝える、など一線を引くことが大事です。
また、投資詐欺などだとすぐに出会ったアプリからLINEなどのツールに移動しようとしがちでもあります。すぐに連絡ツールを変えることは控えるべきでしょう。

英語や日本語に違和感がないか考える
外国人なので日本語がやや不案内であることは一般的に考えられることです。
しかしその一方、本人が「母語は英語である」と言っているにも関わらず、その英語におかしな文法があると、その出身地すら嘘、という可能性が高いこともあります。
また、日本語であったとしてもお金を振り込ませるために愛の言葉を連呼することもあります。言葉に違和感を感じたら、一度相手の母国語で話してもらうのも一つの手です。
SNSを確認する
SNSで国際ロマンス詐欺の被害や情報を拡散しているアカウントがあります。自分の状況が少しでもおかしいな、と思ったら、SNSを確認してみると自分と同じ状況の人がいることも考えられます。
また、弁護士などが専門的な情報を投稿していることもあるため、情報を集めてから海外婚活をするとリスクが減るでしょう。

海外婚活でもし詐欺に遭ってしまったらどうしたらいいの?
気をつけていても、恋愛感情が入るとどうしても詐欺被害に遭ってしまうことがあります。そこで、海外婚活中に詐欺に遭ってしまったらどう対処すべきか、を紹介します。
なお、意外とベターだと思う相談先が必ずしも適している訳ではない、というケースもありますので、相談先はよく選んで一番被害回復が望めるところを選びましょう。
【✕】銀行に相談
銀行員に相談して解決したケースも存在します。とはいえ、それはほぼ水際対策のようなものでかなり稀なケースなので、専門的な機関に相談したほうが良いでしょう。特に実効性はありません。
【△】国民生活センターに相談
送金する前に相談する分には事情の説明や引き止めがあるため有効ですが、送金後であるとあまり有効な手段とはいえないのが現状です。
国民生活センターに相談することで即座に被害回復はできないので、被害にあった後は別な相談先に相談しましょう。
【◯】警察に相談
警察に相談することが真っ先に思い浮かぶと考えられます。しかし、民事不介入で対応してもらえないことも往々にしてあるため、絶対的な解決策というには難しいものがあります。
確実な証拠や法律違反を明確に示している物証がない場合、具体的なアクションは期待できません。返金に関連する相談先としては弁護士を当たるのが良いでしょう。
【◎】弁護士に相談
弁護士は依頼人の代理人として法的な側面から詐欺師の特定および、返金要請を行える存在です。
特に当事務所のように国際ロマンス詐欺の被害回復の実績がある弁護士であれば、信頼して相談できるという声も聞かれます。
しかし、専門分野が弁護士によって違うので、専門分野を確認するのが重要です。

詐欺かもと思ったらすぐに弁護士へ相談するのが吉◎
このように国際ロマンス詐欺は、オンライン版の結婚詐欺と言って差し支えないほど猛威を振るっています。
「もしかしたら詐欺かもしれない」と思った時、相手のことを信頼しないのは悪いことだと考えてしまうのは、ある意味で日本人の性と言ってよいでしょう。
このような場合にはすぐに弁護士へご相談されるのが、何よりも安全策と言えます。反対に彼または彼女の事を弁護士に相談することにより、身の潔白を証明するということにつながるという考え方もできます。
まとめ
海外婚活は、素敵な存在を見つけられる新たな選択肢です。しかしオンラインでの海外婚活の場合はオンライン版の結婚詐欺とも呼べる国際ロマンス詐欺の被害にあってしまう、というケースが続発しています。
今回ご紹介したような手口に少しでもピンと来るものがあれば、当事務所へご相談頂くのが宜しいでしょう。
特にお金の無心をされていたり送金してしまっている場合には、一刻も早く2次被害防止のため、弁護士へご相談ください。
当事務所でも24時間365日ご相談を承っております。