近年、マッチングアプリなどを経由した投資詐欺の被害が急増しています。
投資詐欺と言っても、被害額は数万円から数千万円まで様々です。
また、最近は一般の方々へ勧誘するタイプの投資詐欺が多発傾向にあり、被害額もかなり大きな事例が散見されるようになりました。
当記事では、投資詐欺の被害が多発していることについて解説し、「投資詐欺師はどのように近づいてくるのか?」「そもそもの被害回復は可能なのかどうか?」について解説していきます。
- 詐欺師に騙されないように対策しておきたい
- 投資に勧誘されているけど、始めても大丈夫か不安
- 投資を始めたが、出勤できなくなってしまった
投資詐欺師が近づいてくる流れを解説

まずは、投資詐欺師が一般の人を勧誘してくる時の流れについて解説します。
以下の内容に少しでも当てはまっている場合は、相手の素性を再度確認し、投資の勧誘には特に注意しましょう。
また、大原則として投資について勧誘を行うことは、違法行為である可能性があります。
金融商品取引法では組合及びファンドへの出資を無登録者が募ることを禁止しているなど、法律による制約の多いものであることを認識いただくとよろしいでしょう。
1.マッチングアプリで接触
最近は、マッチングアプリを利用して接触してくるケースが増えています。
いわゆる男女の出会いを想定しているようなものであっても、中にはデート商法よろしくマッチングアプリで出会った相手に対して投資の勧誘を行います。
この場合、マッチングアプリで接触してくる相手が外国人であることが多く、日本語が不自然で会話が噛み合わないなどの特徴が見られます。
2.親しくなる
接触した後については、関係性を構築するためにひたすらに好意的なメッセージを送ってくるパターンが一般的です。
例えば出会って間もない相手なのに相手とのスピリチュアル的な部分での縁を感じさせるような言葉を投げかけたり、場合によっては恋愛感情を逆手にとって、相手に対して愛のメッセージを送るなどして籠絡しようとするのが特徴です。
相手が日本人であれば異変を感じる人も多いとは思いますが、外国人だった場合は受け入れてしまう人も少なくありません。
相手のことがよくわからない状況で、この手のメッセージを送ってくる人物に対しては、十分にご留意いただいたほうがよろしいでしょう。
3.投資に誘う
ある程度親密になれたと詐欺師側が判断したタイミングで、FXや仮想通貨などの投資話を持ちかけてきます。
既に信頼性ができあがっている状態であることから、正常な判断ができずに投資話を受け入れてしまうことが多いようです。
この手法はデート商法とさほど変わりない流れとなります。投資に誘われた場合は、一度冷静になり、弁護士などの第三者に相談するとよいでしょう。
4.投資で勝たせる
最近の投資詐欺師は、用意周到に相手から信頼を勝ち取るような工作を行う傾向があります。
例えば、ビギナーズラックのように投資を始めた相手を最初に勝たせるというケースが増えています。
この手法は国際ロマンス詐欺でもよく見られるものであり、最初に入金した金額が投資によって利益を生み(※実際には生まれていない)、実際にいくらかになって入金されてくる、というケースが多いのです。

5.出金できなくなる
詐欺師のコントロールによって一度利益が出たことをきっかけに、被害者の方が追加投資をしてしまうのはよくある話です。
実際に利益が出ているから大丈夫だろうと、安心して気が緩んでしまうのでしょう。
追加投資した分の利益については、「保証金が必要」「日本人の場合は税金がかかる」「本人確認が完了していない」などの言い訳で現金が引き出せなくなるのが詐欺のスキームです。
この段階で初めて詐欺被害に遭ったと気付かれるという方も多くいらっしゃいます。
6.連絡が取れなくなる
出金ができなくなったことをきっかけに、最終的には連絡がとれなくなってしまいます。
一つのサイトや投資取引所を偽造し、複数の被害者の方を集めるというスキームが多いことから、他の被害者の方の被害申告等によってある日突然サイトが消滅するというケースも最近は多く見られます。
この場合、投資先のサポートセンターにも繋がらず、マッチングアプリで出会った相手とも連絡が音信不通となることで基本的には泣き寝入りするしかないような状態へ追い込まれてしまうでしょう。
このような状態になってしまった場合は、一刻も早く弁護士に相談することをおすすめします。
投資の誘いに乗ってしまった場合の対処法

マッチングアプリやSNS等を経由して投資の誘いに乗り、お金が引き出せない方は弁護士へご相談いただくのが最も効果的かつ実効性のある解決策の対処法となります。
警察及び国民消費生活センターへの相談も一定程度の効力は持つものの、実効性のある解決策をとるのはなかなか難しいものがあります。
警察に相談した場合、犯人を特定できる可能性はありますが、被害金を取り戻すことができません。
そのため、詐欺の被害に遭ったお金を取り戻したいのであれば、当事務所のような詐欺返金に強い事務所で1日でも早くご相談ください。
まとめ

最近の投資詐欺は、マッチングアプリやSNS経由で行われ、相手との信頼関係が作られていることから、詐欺被害に気付くのが遅れてしまう事例が多くなっています。
投資詐欺のほとんどは当記事で紹介した流れに沿って行われるため、少しでも怪しいと感じたり、金銭の被害が出ているときは、いち早く弁護士へご相談いただくことで、被害回復できる可能性があります。
詐欺被害の返金は時間が経つにつれて、返金できる可能性が少なくなりますので、ぜひ一度当事務所までご相談ください。