「国際ロマンス詐欺の犯人は中国人である」このような噂が昔からよく聞かれます。結論として、中国人の犯行グループが関与している国際ロマンス詐欺はたくさんあります。
しかし、そればかりではありません。最近は韓国系、アフリカ系、イタリア系、欧米系、中東系・・・など、様々な犯人グループが存在することが分かっています。
そこで、ここでは国際ロマンス詐欺師の「本当の国籍はどこか」、「どんな国籍を装うのか」について、当事務所が集積している事例や、報道による情報を元にご紹介していきます。
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- 国際ロマンス詐欺について詳しく知りたい
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国際ロマンス詐欺の犯人は中国人?
国際ロマンス詐欺の犯人=中国人という話があります。これは「半分正解・半分間違い」です。
2021年の下半期に入り、こんな報道がありました。
東南アジア各地で組織的詐欺を働いていた国際ロマンス詐欺師集団が、続々と現地当局に逮捕された。逮捕されたのは、およそ5万人を超える中国人だった。
というものです。
報道を見る限りでは、少なくとも5万人を超える中国人が国際ロマンス詐欺に加担していたことになります。
ここだけ切り取ってみれば、国際ロマンス詐欺の犯人は中国人だと言って過言ではないでしょう。しかし、それだけではないのです。
実はアフリカ系の人間が中国人を名乗り国際ロマンス詐欺を働いていたという事例や、アジア各国に所在している人物が中国人系の国際ロマンス詐欺師から指導を受け、犯人グループを結成していたという逮捕事例もあるなど、最近は国際ロマンス詐欺の犯人=中国人という話ではなくなってきています。

国際ロマンス詐欺の犯人の国籍まとめ
国際ロマンス詐欺を働く犯人の国籍で多いものをまとめました。具体的には以下の通りです。
中国系
先ほどからご紹介している通り、中国人の国際ロマンス詐欺師が多いのは言うまでもありません。
累計5万人を超える人間が逮捕されていてもなお、中国系の国際ロマンス詐欺は留まるところを知らないのです。

東南アジア系
東南アジア系の国際ロマンス詐欺師も近年増加しています。
その理由は「日本に長く住んだ経験を持つ者が多い」ことが考えられます。
土地勘や日本の文化風習に習熟していることが結果的に、詐欺の成功率を上げる要因となるからです。
また東南アジア系の人物の中には日本語能力検定試験1級レベルの語学力を持つものもおり、日本語をかなりの水準で理解してる人材がいることも理由として考えられるでしょう。
アフリカ系
最近増えてきているのが「アジア系以外の人間」が国際ロマンス詐欺に関わっているケースです。
例えばナイジェリア人が国際ロマンス詐欺を働いているという報告例も複数存在しています。(もっとも、これは「ナイジェリアの手紙詐欺」などと呼ばれ、国際ロマンス詐欺の元祖のようなものですが)
このように、国際ロマンス詐欺の被害は「人種」には関係なく発生します。
国際ロマンス詐欺師が名乗る国籍まとめ
国際ロマンス詐欺師がよく名乗る国籍をまとめました。
これらの国籍は基本的に実際の詐欺事案で使われたものです。十分にご注意ください。
http://yoko.lawyer/media/kousairomance-zenzaisan/
日本人
最近ほぼ見られなくなりましたが、最もオーソドックスな国際ロマンス詐欺の手口の一つに「日本人を騙って近づき、デートなどで親しくなった後、お金をだまし取る」ものがあります。実際に、このやり方で国際ロマンス詐欺の被害者になる方は以前、数多くいらっしゃいました。
しかし、最近(2021年後半以降)は「この方法で国際ロマンス詐欺を働いたら、あっけなくバレて捕まった」という事例が広まってきたことで、最近ではこのやり口を真似する人間が減ってきています。
中国人
特に中国人系の美女を名乗るケースが多く見られます。
しかし現実には中国人の美女など存在せず、犯人グループを追跡調査してみるとアフリカ系の男性だったというケースもよくあります。

シンガポール人
シンガポール人を名乗る国際ロマンス詐欺師も存在します。
しかし実際にはシンガポール人ではなく、東南アジア諸国の出身者であることがほとんどです。
「シンガポール人」というキーワードには、「世界でも有数の経済大国」というイメージがあります。つまり「金を持っている」「裕福」というイメージです。
そのイメージを利用し、国際ロマンス詐欺の被害者たちを取り込もうとしているのが、シンガポール人を自称する「自称・シンガポール出身の国際ロマンス詐欺師」たちです。
「自分は裕福な暮らしをしている」ことを示し、被害者を自分の元へと誘い込んでいます。
【総括】ロマンス詐欺師の国籍はバラバラ!国ごとの適切な対処が必要
総括すると国際ロマンス詐欺師の国籍はバラバラと言わざるを得ません。
よってそれぞれの犯人の国ごとに適切な対処が必要です。
適切な対処を行うには国際ロマンス詐欺事案をよく知る弁護士へご依頼いただくのが一番重要なことです。
例えば当事務所は国際ロマンス詐欺事件を数多く手がけており、そのノウハウが蓄積されています。
国際ロマンス詐欺の被害者ご本人からのご依頼はもちろん、ご家族様からのご相談も受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。
国際ロマンス詐欺の被害に遭われた方が、安心して日々の生活を取り戻せるよう全力を尽くします。
国際ロマンス詐欺被害にお困りの方は、まずは当事務所の無料相談をご活用いただければと思います。
まとめ
国際ロマンス詐欺師の国籍は現在、バラバラなのが最新の情勢です。
よって国ごとに適切な法律知識や文化などを理解し、適切に対処できる弁護士へ相談されるのが、被害回復への近道です。