日本テレビ系列で放送されている人気バラエティー番組『ザ!世界仰天ニュース』で取り上げられた「国際ロマンス詐欺」というキーワードで、検索数が上昇しています。
当編集部でも番組を視聴しましたが、番組の中で紹介されていた内容は概ね事実であり、被害者が特定できない程度に脚色されている程度でした。
ここでは日テレのバラエティ番組・仰天ニュースで取り上げられた国際ロマンス詐欺とは?について、弁護士事務所のオウンドメディア編集部が分かりやすくご紹介していきます。
また、ご自身が騙される可能性はある?についても解説していきます。
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仰天ニュースで取り上げられた国際ロマンス詐欺の特徴
仰天ニュースで取り上げられた国際ロマンス詐欺被害の特徴についてまとめます。
国際ロマンス詐欺は結論から申し上げれば、結婚詐欺の国際版といった様子のものです。
インターネットを利用することから相手との連絡が緊密であり、徐々に洗脳状態に落とし込まれ最後には金品を巻き上げられるといったイメージです。

出会いの場所は?
上記のような場所で国際ロマンス詐欺師と出会うという事例が多発しています。
主に中高年層が被害に遭う傾向にありますが、中には番組で放映されていた通り30代の女性経営者などいわゆるバリバリと活動されている方が被害にあってしまった、という事例もあります。
詐欺の手口は?
国際ロマンス詐欺は以下のような手口で、マッチングアプリ・出会い系サイトなどで見つけたターゲットに対し詐欺を働きます。
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- 結婚を匂わせる
- 手荷物の手数料を払ってほしいと頼まれる
(EX.関税で止められたから、代わりに払ってほしいと頼まれる等)
- 家族や自分が怪我・病気になったので治療費を貸してほしいと頼まれる
- 投資で結婚資金を一緒に作ろうと、投資に勧誘する
など、海外とのやり取りの中で判断力が低下しそうなストーリーを持ち出す傾向にあります。
被害事例は?
国際ロマンス詐欺に関連して被害事例をまとめます。
従来の国際ロマンス詐欺事案と、近年になって発生している国際ロマンス詐欺事案は手口がわずかに異なります。
最近の国際ロマンス詐欺事案の方が手口が巧妙化しており、詐欺実行まで長い時間をかける劇場型詐欺になりつつあると言えるでしょう。
マッチングアプリで150万円騙し取られた女性
こちらの事案では40代の東京都にお住まいの女性がグレッグを名乗る男性から金銭を巻き上げられてしまいました。
このケースではいわゆる宝石を日本に持ち込む際の関税がかかるなどといった箱物詐欺の派生形のような形で金品を請求され、最終的には数百万円以上の被害に至りました。
SNSで知り合った男性にビットコインで1千万円以上貢いだ女性
SNSで知り合った男性にビットコイン・仮想通貨で1千万円以上を巻き上げられてしまったという事例です。
こちらの案件では30代の韓国人男性を名乗る人物と、大手SNSにて知り合い、そこから恋愛感情を抱いてしまった被害者の方が生活費の貸付などの名目で次々と金銭を要求されました。
また、仮想通貨によって送金してしまいました。
外国人女性に送金するため融資に訪れた高齢男性

ここまで来るとほぼオレオレ詐欺のような、振り込め詐欺事案と似たようなイメージです。
国際ロマンス詐欺に騙され、海外の女性にお金を送金しようとした高齢男性が、金融機関という水際で銀行員によって送金を止められ事なきを得たという事例です。
この事例のように国際ロマンス詐欺は恋愛という感情のフィルターがかかるため、一般的なオレオレ詐欺同様に強い振り込まなければならないという感情を抱き、猪突猛進型で振り込みをしてしまうという事例が目立ちます。
国際ロマンス詐欺に騙される可能性がある人の特徴

国際ロマンス詐欺に騙される可能性がある人の特徴をまとめました。
結婚を焦っている独身の方、婚活中の方
国際ロマンス詐欺の外国人は、熱烈に愛を囁いてくれるし結婚をほのめかすので、結婚を焦っていると騙されやすい傾向にあります。
国際恋愛に憧れている
外国人に憧れていると怪しい点があっても、「この人は外国人だから…。」と変なフィルターがかかることがあり、このことが発端となって騙されてしまう傾向にあります。
失恋を引きずっている
失恋したばかりや失恋を引きずっている時は、外国人の熱烈なアプローチに惹かれやすいものです。結婚していても離婚を考えている方は、自分に愛を囁いてくれる人になびいてしまう可能性があります。
自分も被害に?国際ロマンス詐欺チェック項目
ご自身が国際ロマンス詐欺の被害に遭っていないかどうか確認するため、ここでは簡易的なチェック項目をご用意しました。
特に今国際的なやり取りをされている方は、以下の内容をご一読いただきマッチする条件がないかどうか確認しておきましょう。
もしどれか一つでもマッチするようであれば、国際ロマンス詐欺被害に遭われている可能性があります。
当事務所へご相談いただき、セカンドオピニオンのような形で国際ロマンス詐欺がどうかの判定をされた方がよろしいでしょう。
お金を要求(無心)されている
日本に来る交通費等を要求されていたり、子供に関連する費用を要求されていたり、様々な内容でお金を無心されていませんか?
これらは国際ロマンス詐欺の典型例です。
実際に会ったことが無い
相手がやたらとビデオチャットを避けて音声通話のみにしていたり、事前に撮影した動画を送ってくるだけなど、プロフィール写真の人物と画面の向こうの相手が同一人物である確証はありますか?
実際に会ったことがなく、さらに画面の向こうの相手の確証が得られない場合、国際ロマンス詐欺被害に遭われている可能性があります。
すでにお金を送ってしまった場合=弁護士に相談を
国際ロマンス詐欺被害では弁護士へ相談されることにより、返金や二次被害の防止など包括的に被害回復に向けて動くことが可能となります。
探偵事務所や便利屋といった業種も国際ロマンス詐欺の調査を請け負っている、としていますが、法律事件の代理人として活動できるのは日本国内では弁護士のみです。
行政書士を含め、便利屋や探偵事務所は弁護士法72条の規定により弁護士と同格の行動は不可能です。
また行政機関や金融機関との連携も、弁護士には独自のパイプや一種の連携協定のようなものがあることから、ワンストップで対応が可能です。
まとめ
国際ロマンス詐欺は、テレビの番組の中だけのものではありません。
現実に被害が起きています。
ということで国際ロマンス詐欺被害に遭われている場合は、いち早く弁護士へご相談いただくのがよろしいでしょう。
また詐欺の被害に気づいていないという方があまりにも多いため、ご友人やご家族など様子がおかしいと感じられた場合には、弁護士への相談も選択肢に入れるとよいでしょう。