外国為替証拠金取引、通称「FX」は、ハイリスクハイリターンの代名詞のようなものですが、現在でもとても人気のある投資商品です。
そんなFXの取引にあたっては、外国為替相場に関する十分な知識や経験が必要ですが、そのような経験豊富なものでも、時としてFX詐欺と呼ばれるものに引っかかってしまいます。
そこで今回は、FX詐欺に遭ってしまい、出金ができないときの対処方法や、FX詐欺が持つ傾向にある特徴について、説明していきます。
- 知人に紹介されたFXサイトで出金できなくなった
- FX投資で騙されたがどこに相談していいか分からない
- 投資詐欺に詳しい弁護士を探している
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出金ができないときどうしたらいいの?FX詐欺対処法5選
FXの実際の取引において、出金できない事態に遭遇・・・FX詐欺の疑いが濃厚な状況ですが、このようなときどうしたらいいのでしょう。
ここではその対処法を紹介します。
国民生活センターに連絡する
消費者庁管轄の国民生活センターに連絡しましょう。直接でも良いですし、地方自治体の消費生活センターを介しても良いです。広く悪徳業者の被害の相談を受け付けています。
と、このようにFX詐欺の対処に国民生活センターの名を挙げる解説はよく見かけます。
どうしたらいいのか何も思いつかない、といった状況のときに、とりあえずの相談先としては有効です。
しかし、現実のFX詐欺への実効性のある対処は、残念ながらあまり期待できません。
運営に粘り強く交渉する
被害発生場所であるFX取引サイトの運営と粘り強く交渉してみましょう。
運営側も、自分たちの場所で詐欺を展開されただけの被害者である場合には、被害回復にある程度協力してくれるかもしれません。
しかし、法的な知識が弱い『いち個人』では、その交渉は難航すると思われます。
また、運営側が詐欺グループの共犯である可能性もあります。こうなるとどうしようもありません。
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銀行に相談する
詐欺被害に関連する口座のある銀行に相談してみましょう。
最近では、振込詐欺救済法に基づき、「犯罪利用口座」、すなわち詐欺など人の財産を害する犯罪行為において、振込先となった預金口座に滞留している犯罪被害金を、支払申請をした被害者に支払うこともあります。
しかし、詐欺グループがいつまでも詐欺で得た金を、いつまでも送金先口座に残しておくとは考えにくく、被害額すべてが返金される可能性はかなり低いといえます。
警察に相談する
FX詐欺はもちろん詐欺犯罪のひとつです。警察に相談しましょう。
小さな街中の交番ではなく、お住まいの場所の最寄りで一番大きい警察署に行くことをおすすめします。最近の警察は、インターネット上での犯罪にもかなり明るくなってきています。
しかし、詐欺事件はもともと立件が難しく、『いち個人』が急に警察に相談を持ちかけても、その重い腰をあげてくれない場合も多くみられます。
弁護士に相談する
FX詐欺に遭ったときに相談先としては、弁護士が最適といえます。
まずなにより、弁護士は依頼者の代理人として動けます。これは、詐欺被害に遭って心理的にも経済的にもダメージを受けている被害者にとって、大変心強いことです。
また、弁護士は警察や銀行と連携のパイプを持っていることや、FX取引運営サイトに関する情報にも精通していることが多く、具体的な詐欺被害の回復の際に、それが効力を発揮しますし、各種手続きはスムーズに進めてくれます。
特に、先に述べた運営や銀行、警察への相談の際に、一緒に行ってもらうことで、いち個人に対してよりも、よい対応をしてもらえる可能性が高くなります。
それってFX詐欺かも?その他の特徴まとめました
FX取引の経験を積み重ねていくと「あ、これは詐欺かも」と気づきやすくなる、と言われています。ここでは、FX詐欺の可能性が高い取引の特徴を紹介します。

特徴1:商材の購入を勧める
やたらと商材の購入を勧めてくる場合は、詐欺の可能性が高いといえます。
ハイリスクなFX取引においては、金融に関する知識や現在の市場の動向など、深い知見が本来は必要です。しかし、一発逆転を狙って、あるいはネットの広告などに惑わされて、初心者が参加してくることも多くあります。
そのような初心者はどのような商材を購入したらいいかわかりません。わからないことをいいことに、詐欺師は商材の購入を勧めてくる、というわけです。
特徴2:必勝法を謳っている
必勝法を謳っている場合の多くは詐欺です。
繰り返しますが、FX取引はハイリスクなものです。仮にどれほど場数を踏んだとしても、損をすることはあります。
他の金融取引同様、「絶対に儲かる」などということはありません。
にも関わらず、「こうすれば絶対に儲かる」といったことを売りにしているのは、もうその時点で「嘘つき」と見なして結構です。
どれほど「それっぽい」「本当っぽい」「すごそうな」ことを謳っていても惑わされないようにしてください。
特徴3:ドメインが怪しい
FX取引のサイトや、あるいはそこへの勧誘をしてきた人のメールアドレスのドメインの怪しさを見抜ければ、詐欺被害を回避できる可能性があります。
銀行業専用ドメインの「.bank」や、金融業界向けのドメイン「.bond」であるかどうか、なども判断材料のひとつになります。
また、「有名な銀行や証券会社によく似たドメイン」などは典型的な詐欺の可能性があります。気をつけましょう。
FX詐欺に気づいたら弁護士に相談しよう
先にも述べたように、FX詐欺に気づいたら、まず弁護士に相談しましょう。
このとき、どんな弁護士でも同じわけではありません。交通事故や離婚調停に強い弁護士ではなく、FX詐欺、金融詐欺に強い弁護士を選びましょう。
FX詐欺、金融詐欺に強い弁護士は、FX詐欺に関する最新の情報に精通していたり、過去の経験から、警察や銀行への強いパイプを有していたりします。
ときには、該当する詐欺に関係するグループと、過去に返金交渉に及んだ経験を有していることもあります。
FX詐欺、金融詐欺に強い弁護士への相談は、被害回復への最善手です。
まとめ
今回はまず、FX詐欺に遭ってしまい、出金ができない時の対処法について説明しました。
そして、FX詐欺かどうかを見抜くための、FX詐欺の特徴についても解説しました。
FX詐欺に気づいた場合は、まずなにより、弁護士に相談しましょう。
その時は、弁護士の中でも特に、FX詐欺や金融詐欺に強い弁護士を選ぶことをおすすめします。
横山法律事務所には、FX詐欺に強い弁護士が控えています。お困りの際にはぜひご相談ください。